皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、大阪の繁華街「難波」に行って詐欺に遭いかけたので、その内容と対策についてお話をしようと思います。
大阪で出会った詐欺老人
家族で出かけたその日、各々の用事を済ませて、さて帰ろうかという時に嫁さんが「難波シティー」というショッピングモールで寄りたいお店があると言い出します。
女性向け雑貨のお店。当然ワタクシ的には見るものが無かったのと、用事で歩き疲れていたこともあり、店の外に出て通行人の行き交いが少ない場所でスマホをイジっておりました。
時間にして、夜19時頃。
一人でボーッとしている時にロックオン。
なかなか嫁さんが店から出てきません。
スマホいじりながら早く家に帰りたいなと思っていたら、誰かが近付いてくる気配を感じます。
すると、
「あの、急がしい中すみません。」と声をかけてくる60歳半ば位の老人が現れました。

そして「もし良かったら、その機械(スマホ)で今晩から明日の昼までの天気を調べて頂くことはできないでしょうか?」と聞いてきます。
この時点で、あぁスマホとか使わない世代の方なのかなと思い、快諾。
一緒に天気を見ると、この梅雨続きということもあり、がっつり雨マークの連続でした。
老人は「えっ、うわぁやはり雨かぁ、これは困った・・。あの、この近くでどこか朝まで開いている喫茶店をご存知ないでしょうか?」
なにか事情があるのかなと思い近くの喫茶店をスマホで調べながら聞くと、その老人は大学の講師で長年イギリスに滞在しており、本日帰国したところ置き引き被害に遭ってしまったとのことでした。
老人曰く、「すぐ警察に行きましたが、それはあなたの管理不足と突っぱねられて、困っております。」と焦っている様子でした。

但し、警察に行った際に電話を借りることができたので日本の知人に連絡をとり、なんとか明日の10時には合流できるところまでは漕ぎつけたとのことでした。「銀行が開いていたら、なんとかなるかもしれないんですが…。」と落ち込んでいる老人。
そうこうしているうちに、近くに朝までやっている喫茶はマンガ喫茶しかないことが分かりました。(マンガ喫茶も一晩泊まると2000円くらいするからなぁ。)
老人に所持金を聞くと、ポケットから取り出してきたのは230円くらい。
見た目は普通の小綺麗な爺さん
ワタクシは、老人の身なりを上から下まで確認しました。
小綺麗なワイシャツでボタンも首元まで留まっており、下も清潔そうな綿パン。
更に、団塊の世代にありがちなシャツインでベルトも装備しております。
左手には水色のファイルフォルダーを脇はさみしており、隙間から英字新聞のようなものがチラッと見えます。
(そういえば、イギリスで講師してるって言ってたな。)
シャツインの老人を見ると、実家のおとん(団塊世代)を思い出します。そういえばどことなくおとんにも似ている。いや、この老人はもっと小綺麗か。

この、どこからどう見ても「賢そうな大学教授の爺さん」に疑う余地はなく、なんとか朝まで過ごせる場所ないかなと思いつつも「一度、難波シティーの落し物カスタマーセンターに行きませんか?」と提案してみました。
というのも置き引きの場合、財布のお金だけ抜いて携帯や免許証は店舗トイレに破棄してたりするケースがあるからです。また最近では防犯カメラも至るところにありますし、何か手掛かりがあるかもと考えたのです。
すると、老人から返ってきた返答は予想外のもので
「あの、、もし、、、もし良ければ300円ばかりお借りできないかな」と進言がありました。
えっ、落し物カスタマーセンター行かないの??
元々猜疑心の強いワタクシは、この時点で「何か、少し引っかかるな。」となりました。
何かおかしい、確かめてみるか。
ワタクシの中に、この老人を疑う気持ちがほんの少し芽生えました。
そして、段階的にいくつかカマかけをしてみることにしました。
カマかけ① 身元が分かるものの有無
まず取った行動が、「ちなみに、何か身分証って持ってます?」という質問。
これ対しては、「すべてカバンに入れていたから盗まれてしまって無い」という返答でした。
あー、確かにその通り。質問を間違えました。
カマかけ② 突然英語で質問してみる
ここで、いきなり突っ込んだカマかけをします。
老人に対して、「Excuse me. When do you come to Japan? and …How mach money do you need ? Please tell me again.」と英語で質問してみました。
内容は、「すみません、いつ日本に来たのか、いくらお金が必要なのか、もう一度教えて貰えませんか?」という中学生レベルの英語。
ワタクシにとっては頭の引き出し全開で絞り出した英会話ですが、英字新聞を脇に抱えるイギリス凱旋の大学講師ならおちゃのこサイサイな質問のはずです。
それに対して、その老人の反応は・・・
「えっ!?」という小さなつぶやきの後、沈黙。
英語で返すことなく「(お金)少しばかり何とかならないでしょうか?」の一言。
はい、詐欺師確定です。
老人は、「必ず返すから連絡先を教えてほしい」と言って来ますが、この時点でドス黒い詐欺師にしか見えませんでした。
カマかけ③
ここで、囲い込みラッシュを掛けました。
「では、300円だけですがお渡しします。」
それに伴い、一瞬顔がゆるむ老人。
しかし間髪入れず「実は、昼から食べていなくてせっかく貸して貰えるなら2000円くらいは難しいでしょうか?」と賃上げ交渉をしてきました。
ふむふむ、やはり。ワタクシも確信を得て、こう言います。
「じゃあ貸しますので、マスクを外して(ワタクシと)一緒に顔写真撮らせてください。」
そうこうしているうちに、嫁さんと娘が買い物から戻って来て「あれっ、どうしたん?」と寄ってきます。
チャンス!と思ったのも束の間、老人は「あっ、今は新型コロナとかあるからちょっと写真は・・あっ、もう行かないと。」とよく分からない理由をつけてそそくさと退散してしまいました。
むーん。被害は無かったけど、逃がしちゃいました。
寸借詐欺という犯罪
この老人とのやりとりを嫁さんに伝えると、平然と「それ、寸借詐欺(すんしゃくさぎ)やで」と言われました。
ワタクシ、恥ずかしながら「寸借(すんしゃく)」という言葉を知りませんでした。後から調べると「少額のお金を拝借する」という意味合いがあるようです。
寸借詐欺師について
寸借詐欺師とは、今回の様に少額のお金を様々な理由をつけて良心のある人からかすめ取る悪人のことです。昔からある犯罪なのですが、ずーーっと根絶されておりません。
寸借詐欺師の主な特徴として、
・駅付近に出没する。
・財布を落とした。又は盗まれた。
・電車に乗らないといけないが電車代がない。
・警察には行ったが相手にされなかった。
・段取りできたら必ずお返しするので、貸して欲しい。
などの手口を使ってきます。今回のワタクシの実体験も、まるっきし手口通り。(詐欺師は、相手の状況に応じてもっと高額を申告してくる場合があります。)
他に、ワタクシなりに今回気付いた事を挙げておきます。
詐欺師と気付きにくいポイント① 数百円〜の少額である。
仮に、知らない人間から「1万円貸して欲しい」とか言われたら怪しいなとすぐに気付きます。なんなら警察に通報する気にもなります。
しかし「寸借」という言葉にもあるように、要求してくる額は少額なので相手の悪意が読み取れません。
また、出会っていきなりお金の話ではなく、深夜も雨が降るか知りたいとか、近くに朝までやっている喫茶店があるか教えて欲しいとか用意周到に準備された設定からスタートするので、初見では普通に「本当に困っている人」と「困っている人を装った詐欺師」との区別がつきません。
詐欺師と気付きにくいポイント② 小綺麗な服装
元来、寸借詐欺師は貧相な身なりで相手の同情を誘う傾向があるようですが、切り口を変えて小綺麗な身なりで近付いてくる場合も往々にしてあると思います。
正直いうと、英語で質問するまで「怪しい」という感情が湧きませんでした。
詐欺師と気付きにくいポイント③ まさかこんな人通りのある場所で
駅の商業施設内という、他の人の目もあるであろう場所でごく自然に近付いてくるのも、警戒心を薄れさせる要因でした。
大阪難波といえば、控えめに行ってもヤンチャな街。
裏路地とかで声掛けされたら怪しさ100%ですが、今回のような人通りの多い駅ショッピングモール内でそんな詐欺師にロックオンされているとは思いませんでした。
詐欺師と気付きにくいポイント④ 爺さんという立場
4つめの巧妙さがこの「爺さん」という立場を利用した犯行です。
もし、相手が菅野美穂似のおねーさんだったら悲しいかな「美人局(つつもたせ)の類いか?」と疑うことができるのですが、なんせ相手は「どこにでもいそうな爺さん」。
自分のおとんや婆さんがこんな状況なら気の毒だなと思わせる丁度ドンピシャの年齢位置にいるのです。
寸借詐欺は、警察も立証しにくい現状
個人間の任意のやりとりで行われる寸借詐欺は、仮にお金を貸したあとに相手と連絡がつかなくなってしまったとしても、警察は取り合ってくれません。
いはゆる「被害届を受理してくれない」というやつです。
いつまでも連絡が付かないから騙された!と被害届側が警察に相談しても、相手が「返す気はあったが、忘れていた」と言ってしまえばただの「債務不履行」で終わってしまいます。
となると、債務不履行は民事扱いなので警察は動きません。もちろん、高額になれば悪意があったとして「詐欺」扱いで動くかもしれませんが・・。
寸借詐欺の対策
という訳で、寸借詐欺は自衛が大事だということがよく分かりました。
対策としては、
・もう一度警察に一緒に付いていきましょうか?と煽る。
・お金は貸さない意志をキッパリと伝える。
・免許証スクショや本人と自分のツーショットを撮る。
など、在りきたりですが毅然とした対応が大切です。
まとめ
今回は、いくつか相手がボロを出したので被害に会うこともありませんでした。
しかし、人の親切心・良心につけこんだ寸借詐欺は、最初から人を騙そうとする悪意を持った最低の犯罪だと知りました。
わざわざ天気予報とか調べさせてやりとりしてきたのは、詐欺師の手中だったのかと思うと、今でもモヤモヤします。
詐欺師には早く捕まって欲しいですが、相当手練れだと思うので検挙は難しいでしょう。
本記事をお読みになられた皆様も、同様の被害に遭わないよう、今回の事例を参考に毅然とした対応・自衛をとっていただければ幸いです。