皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
コロナ禍が長引いておりますが、緊急事態宣言解除もちらほら始まり、満を持して2泊3日で高知へドライブ旅行に行きました。
本日は、そこで寄ったおすすめ観光スポットをご紹介していこうと思います。(ワタクシ、過去に高知県に住んでおりました。)
高知県高知市 ひろめ市場
関西を出発してから車でおよそ5時間。
まずは、高知県旅行者のほぼ100%が立ち寄る「ひろめ市場」を訪れました。
1998年にオープンした「ひろめ市場」は、高知市の中心部「帯屋町アーケード」の西端に位置する巨大フードコートで、いつもビール・酒を飲んでいる人で溢れているとっても活気のある酒場です。
カツオのタタキなどの郷土料理だけでなく、コロッケや唐揚げなどのスナック類も豊富に取り揃られている為、地元の高校生たちも日常的に利用している大人気スポットです。
AM9時(コロナ禍はAM10時に変更されてます。)から地元客・観光客・老若男女問わず酒飲み達が集まり、毎日お祭り騒ぎとなっております。
ひろめ市場の注文システム
ひろめ市場は、イオンのフードコートと似たようなシステムですが、少し違う点があるので手順をご説明しておきます。
手順① 席の確保
ひろめ市場、入店時にまず「空いている座席の確保」をします。
他所のフードコートとは違い、席取りが公認(案内看板にも記載)されているので、空席を見つけて場所取りをしましょう。尚、混雑時は相席となりますが、これも昔から当たり前なのでご承知ください。
手順② お店で商品を購入
座席の確保ができたら、自分の席にハンカチなどを置いて目当てのお店で食べ物や飲み物を各店舗に買いにいきます。
提供に時間の掛かる商品の場合、「どのあたりに座りゆうがですか?」と聞かれるので、大体の座席を伝えましょう。
後で席まで届けてくれるケースや、「5分ばぁしたら出来るき、取りにきてね」と伝えられるケースがあります。尚、この際に番号札とかピーピー鳴るアラームを渡されたりすることはなく、全て顔で判断という昔ながらの方式が採用されております。
手順③ 飲食後は、そのまま退席OK
片付けは専門の清掃業者の方が回っているので、そのまま立ち去ってOKです。
食べ終わって、そろそろ席を立とうかなというタイミングで次の席待ちの人が「この席、入ってもいいですか?」と声掛けするのもよく見られる光景です。席待ちに明確なルールはありませんが、マナーとモラルを守ってお互い気持よく利用しましょう。
タタキの有名店 「明神水産」・「やいろ亭」
県外の居酒屋でカツオのタタキ食べたことあるけど、そんなに美味しいと思ったことがないよっていう人は、ぜひ高知で食べてみてください。格別の美味しさに感動すると思います。
高知県高知市帯屋町2丁目3-1
高知県西部 窪川の超レトロ喫茶店「風流茶房 淳」
今回の旅は宿泊先が高知西部のため、あまり高知中部でのんびりできません。
ひろめ市場を堪能後、そそくさと車を西へ走らせていきます。
その途中、兼ねてより訪れたかった伝説の喫茶店「淳」という窪川の喫茶店に寄りました。ひろめ市場から西に50キロくらいに佇む、小さな純喫茶です。
車で到着したものの、駐車場の位置がイマイチわかりません。
ちょうど近くを歩いていたお婆ちゃんに聞くと、「駐車場は、こことここで3台分ありますよ」と丁寧に教えて頂きました。(というか、そのお婆ちゃんが喫茶店のおかみさんでした。)
いざ、入店!
ワタクシ、レトロ風の喫茶店が好きでこれまで色々と回ってきましたが、この「淳」はレトロ風ではなく、ガチでレトロです。
古く見せかける工夫とかではなく、モノホンで年季が入っているのです。
おかみさんと話して知りましたが、開業は昭和39年(西暦1964年)。つまり、創業57年という長い年月この地で営業をされているのでした。
店内には静かにジャズが流れており、このレトロな内装と相まってとても落ち着ける空間となっております。
この「淳」は、BOX席が3~4つ程のこじんまりとした店ですが、店内のゴチャゴチャした感じに「粋」を感じます。
尚、コーヒーやジュース類は色々ありますが、紅茶の類は一切ありません。何かのこだわりでしょうか。
まずは、ブレンドコーヒー・ウインナーコーヒー・クリームソーダ・イタリアンピザなどを注文しました。
で、注文前は「ピザ880円って高いなぁ」と思っておりましたが、いざ食べてみるとこれがモチモチしてとっても美味。コスパはよくありませんが印象に残る味です。
(追加注文でプリンやチーズケーキも頼みましたが、それはごく普通の味でした。)
さて、この「淳」は居心地の良い雰囲気、美味しい珈琲以上に、とても印象的なものがあります。
それは・・・歴代の来店客たちが書き残していった「ふれあいノート」の存在です。
道中、時間を割いてでも寄る価値がある風流茶房「淳」。
高知県西部に向かう際は、ぜひお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか?この地域で有名な道の駅「あぐり窪川」から車で5~10分ほどです。
高知県四万十町茂串町6−4(※四万十町は、旧窪川町です。)
四万十市の飲み屋街 居酒屋 「食酔亭元屋」
今回の旅行は、宿で夕食を採らず、四万十市(旧中村市)の「食酔亭元屋」という居酒屋さんに寄りました。
地元でも人気店なので、予約して訪問した方が無難です。
店名:食酔亭元屋(しょくすいていもとや)
住所:高知県四万十市中村栄町22−1−6
電話:0880-35-0358
このお店は、郷土料理や創作料理を新鮮でかつリーズナブルに提供する人気店です。
今回は、この地方で「超新鮮=ビリビリ」を意味するビリビリ清水サバがお目当て。カツオも夕方採れたてとのことで、即注文しました。
見た目は、「あーサバだね。」といったいかにも生臭そうな外観なのですが、口の中にパクリと放り込むと・・!!!!
うんま!!!
ワタクシの脳内にある「刺身ランキング(青魚の部)」でいきなり1位。
事前の情報でも鮮度バツグンとは聞いていましたが、まさかこれほどとは・・。
事前情報ですごい美味しいとは聞いていましたが、正直ここまで次元が違うとは思いませんでした。
プリプリっとしているのに、口の中に入れるとトロリと甘い。
普通、鮮度ピチピチすぎる魚は歯ごたえはあっても旨みがないのですが、この清水鯖は新鮮なのになぜか1日置いたような旨味を感じるのです。旅行効果で上方補正が掛かっているとしても、うまい!
続いて、生のカツオ。こちらも夕採れという最強のポテンシャルを持ち、口の中でトロリと溶けてなくなっていきます。
これもまた赤身魚嫌いの娘が喜んでモグモグ食べております。
尚、宿泊先までは代行運転を利用したのですが、代行のおっちゃんが「ここらでカツオを食べるなら、やっぱり生が一番ですよ。タタキは輸送とかで鮮度が落ちる時に使う保存方法ですから。新鮮なら生で食べるに限る!」と熱弁しておりました。
まさにその通り。特に、ここ四万十市はビリビリ清水サバの土佐清水港、夕採れカツオの久礼港からも近く、居酒屋さんで食べる魚のレベルがどれも超一級でした。
その他、四万十あおさのりの天ぷらや地酒(美丈夫、藤娘)などを頂き、本日の晩飯は終了しました。
スイス山岳地帯のような光景 四国カルスト
2日目。日本3大カルストの一つ、「四国カルスト」に向かいました。
四国カルストは、あまりの壮大さに写真をほとんど取り忘れてしまっていたのが悔やまれます。
ここに向かうまでは、ヘアピンカーブの続く険しい道のりを延々と運転しないと辿り着けないため、到着した時の感動もひとしお大きいものがあります。四国を訪れるライダーの大半が訪れるくらいツーリングの聖地として人気が高いです。
20数キロに渡り続く四国カルストへの車道乗り入れ口はいくつかあるのですが、冬季(主に12~3月)は通行止めされていることが多く、今回訪れた3月19日(金)は偶然にも通行止め解除日ドンピシャでした。
通行止めに遭遇しないためにも。ドライブされるご予定の方は春季以降がおすすめです。念のため、役場の電話番号を掲載しておきます。
通行止め状況の問い合わせ先 : 久万高原土木事務所 0892-21-1210
四国カルスト・天狗高原
高知県西部なら意外とどこにでもある 沈下橋
なお、四国カルストへの道中、橋上に欄干が設置されていない沈下橋をいくつも見ることができます。
四万十川河口域にある「佐多の沈下橋」はとても有名ですが、ドライブしていると結構いろんなところで沈下橋を見かけることができます。
佐田の沈下橋
駐車場無料ですが、GWなどはかなり混雑します。
あと、四万十川だけでなく同じ高知県を流れる日本最後の清流と呼ばれる仁淀川(によどがわ)にも沈下橋があります。
宿泊は、四万十川最河口 四万十の宿
2泊目のお宿は、四万十川最河口に位置する「四万十の宿」へ。
1泊2食付きで泊まりたかったのですが、大人1人あたり20,000円級になるので素泊まり8,000円程度で宿泊しました。
素泊まりしておいてコメントするのも何ですが、このお宿は「おもてなし感」が最高です。
スタッフさん全員気持ちのよい接客でとても快適に過ごすことができました。車で到着時、まさかの駐車場までお出迎え+荷物を持ってくれる気遣いサービス。ぜひ再訪したいお宿です。
あと、素泊まり8,000円で泊まった和室の敷き布団が心地よく、なん気なしに調べてみたら、なんとあの高級布団「トゥルースリーパー」でした。朝まで快眠でぐっすり!
四万十市の宿
おもてなし度100点。
お値段は張りますが、大切な人との思い出旅行におすすめできるお宿です。
住所:高知県四万十市下田3370
電話:0880-33-1600
2泊目の夜も居酒屋 四万十市 「喜八」
2泊目の夜も四万十市内の居酒屋を訪問しました。
前日の「食酔亭元屋」同様に、地元客・県外客から非常に人気の高い居酒屋「喜八」を予約・訪問しました。
清水サバは、食酔亭元屋よりも厚めに切り付けております。個人的な感想ですが、こちら喜八の清水サバの方が厚切りでさらに美味しく感じました。もうしょっぱなからほっぺたが落ちそうです。 ※ビリビリという表現は使っておらず、活〆と表記されてました。どちらも「超新鮮」という同じ意味です。
で、続いて到着したのが、カツオの刺身。
これもまた大変美味しく、思わず店内で「まじかー!!」と叫んでしまいましたよ。
次に。勢いで「酒盗」を注文。
酒盗を持ってきた店員のおばちゃん(多分、おかみさん)が「この酒盗、漁師さんが塩漬けしてるからむっちゃ辛いし、酢でじゃぶじゃぶ洗ってから食べてね」との助言。
で、酢でジャブジャブ洗ってから食べたものの、まだまだ強烈に塩辛く、しかも酢のパンチが強すぎて舌に合いませんでした。酒盗は大失敗!(個人の好みの問題です。)
その後、どんどん注文していきます。
定番のテナガエビから揚げ。個人的にテナガエビは自分で捕獲してよく食べているのですが、せっかく四万十にきたのでついつい注文しました。塩とレモンで美味しくいただきます。
テナガエビは、あなたの家の近所の川にも居ます。自分で捕獲してみたい方は↓の記事をご参照下さい。
うつぼは、カラカラに揚げたうつぼ煎餅しか食べたことがありませんでしたが、このうつぼから揚げは目に鱗の美味しさでした。とってもクリーミーな旬の上質な白子を食べているような味わいでした。今回の旅の新たな発見です。臭みも全くなく、塩でいただきます。うんまーーー!!
ぶしゅかんとは、カボスや柚子の仲間の柑橘類です。スダチの巨大版のような見た目をしており、さっぱりとした後味が楽しめます。とってもおすすめのサワーです。
最初に頼んだうなぎの塩焼きがあまりに美味しく、我慢できずに2回目を頼みました。
うなぎ塩焼き1700円×2皿=3400円。グハッ!普段ならありえない暴挙ですが、「もっと食べたい」という欲求に負けて財布のひもが緩くなりました。
ワタクシも、自分で天然うなぎを釣って捌いて食べているのですが、ここの塩焼きの美味しさは格別に違うのです。
うーん、どっちも同じ天然物なのに、なんでだろう・・・。2皿目はじっくり鑑賞・味わって食べることに。
その結果、身の美味しさは自分で釣ったものと同等。でも、この喜八のうなぎは皮が柔らかくて、それが大幅な差となっているということが分かりました。つまり、焼き方が上手ということですね。自分も、釣ったウナギをもっとうまく焼けるようになりたいものです。
その他に、あおさのりの天ぷら、牛スジ煮込みなど色々なものを注文し、四万十のディナーを注文しました。
この「喜八」は、郷土料理に加えて小さなこどもでも食べられるような通常メニューも充実しているので、子供連れファミリーにも大変おすすめです。
そして、お勘定を頼むと、おかみさんから唐突に手渡されたのが・・・
頼んでもないのに、突然イチゴをプレゼントされるというサプライズに我が家大喜び。このさりげない温かさが「また来たいな!」となりますね。
店員さんも気さくで、板前さんとカウンター席の観光客の方も終始楽しそうでした。料理の味も超一級ですが、雰囲気も良く、お値段も良心的。とってもおすすめのお店です。人気店なので、訪問時に予約は必須です。
店名:喜八
住所:高知県四万十市中村天神橋10
電話:0880-34-0633
この「喜八」は前日訪問した「食酔亭元屋」と200mくらいの近さです。
「四万十の宿」へは喜八のおかみさんに代行運転を手配してもらい帰ったのですが、10kmくらいの距離で2600円とお安め。四万十市は代行運転の相場が安いみたいです。(代行運転会社「とんぼ」、きさくな運転手の方でした。)
最終日 海洋堂ミュージアム 「かっぱ館」
さて、この高知の旅もいよいよフィナーレです。色々と行きたいところがあったのですが、今回は海洋堂の運営する「かっぱ館」を訪問しました。
訪問ルートを誤り、数十キロのグネグネ道を進み、ようやく到着しました。元々、超へんぴな立地なのですが、よりへんぴなルートを選んでしまったので、クタクタです。
いつか「かっぱ館」に行ってみたいなという方に向けて、「通っていい道とあかん道」をイラストに描いておきます。
高知県の海洋堂がこんな山奥にある理由
受付のお姉さんに「なぜこんな高知の山奥に海洋堂をオープンした理由」を聞いたところ、現海洋堂社長(宮脇修さん)の親父さんがここの地元で、近所の「馬之助神社」の建築に携わっていたとのこと。その想いを現社長が引き継ぎ、地域活性化の想いを込めてこの山奥にオープンしたそうです。
さて、到着したカッパ館はあいにくの雨天気でしたが、基本的に屋内施設なのであまり気になりません。むしろ雨が降っていることで、四万十の奥地でカッパと遭遇しそうな雰囲気が漂っております。
それでは、いざ入館!
かなり癖のあるお土産スペース
フィギュア大手の海洋堂が運営しているだけあって、お土産スペースに並ぶお土産グッズの個性が強いです。
かっぱに関連するグッズもあれば、鬼、色塗り用玩具、天然記念物種などのフィギュアなど、多種多彩なお土産グッズがズラリと並んでおります。我が家では、世にも稀な「甲斐犬」のフィギュアを購入。
かっぱ館のショーケース展示物について
実は、かっぱ館内部にショーケース展示されている「かっぱ達」は、海洋堂が制作したフィギュアは1体もありません。(屋外とかに立っている木製カッパは除く)
というのも、展示されているかっぱはすべて、全世界のかっぱ好き達が我こそは!と製作した「個人の応募作品(かっぱ造形大賞)」で構成されているコンテンツなのです。
アマ・プロ問わず応募されているので造形力に差はあるものの、各人のかっぱに対する熱い想いにあふれた作品ばかりです。日本人だけでなく、外国人の方も参戦!
受付のお姉さん曰はく「カッパは空想上の生き物なので、人それぞれ心の中のカッパが違う」とのこと。面白い・・・面白すぎます!!
なお、館内は撮影自由の看板が設置してあり撮影フリーとなっております。ここからは、色とりどりのかっぱの世界をご覧ください。
高知県のとってもへんぴな立地に佇む海洋堂ミュージアムの「かっぱ館」、いかがでしたか?
これらはかっぱ館の展示作品のごく一部です。実際に目の前で見ると迫力が全然違いますので、ぜひ一度(遠いですが・・)足を運んでみてはいかがでしょうか?
ハンドメイド作品などを趣味で作っている方には、特におすすめです。きっと、強い感銘を受けて創作意欲が湧いてくると思いますよ。作品の紹介カードに材料などを公開している方が多いので、とても参考になります。
海洋堂ミュージアム「かっぱ館」 アクセス情報
住所:高知県高岡郡四万十町打井川685
電話:0880-29-3678
営業:10~17時
料金:大人500円、小中学生300円
定休日:火曜
数百m離れたところに「海洋堂ホビー館」もあり、「かっぱ館との」シャトルバスが運行しております。今回は旅行日程上時間が足りず、訪問できませんでしたが「ホビー館」の方が有名です。
高知県へのドライブ旅行を終えて
今回は、高知県の魅力のほんの一部をお伝えさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
20年ほど前の話になりますが、高知県にはファミマ・スタバなどが存在せず、24時間コンビニが少なかったのですが、今回の旅行で本州と同じような店舗を多く見かけるようになりました。また、お店や道路などのインフラはかなり整っておりました。
それでも地域色は濃く残っており、「よさこい祭り」や「日曜市」・「くいしんぼ如月」など、ここでしか見れないものがたくさんあります。
2021年もまだまだコロナ禍が長引いておりますが、対策をしっかりとった上で、いつかは「高知」への旅行も選択肢のひとつにご検討されてみてはいかがでしょうか。