皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
今年は全国的に梅雨入りが早いようで、例年になく雨の日が多い気がします。これから梅雨本番となる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、梅雨から秋に掛けての3か月程はウナギ釣りのベストシーズンになります。Tシャツ短パン姿で夜風に吹かれながら心地よい釣りをするのも、今の時期しか味わえない醍醐味ですね。
当ブログでは、ウナギ釣りのノウハウ系の記事をたくさん掲載しておりますが、本日は『とあるウナギ釣り師の休日』と称して、ワタクシが体験しているウナギ釣りの雰囲気をエッセイ形式でお伝えしてみようと思います。
フィクション・ノンフィクションごっちゃごちゃに混ざってますので、ゆるーくお読みください。
尚、登場人物を先にご紹介しておきます。
ウナギ釣り師の朝 ~ミミズ採り~
土曜日の早朝6時、アラームの音でぼんたは目を覚ました。
「よし、朝早く起きることができたぞ。」
金曜の晩に程よい雨が降っており川は少し濁った状態。ウナギ釣りにはもってこいのコンディションだ。
「さて、暑くなる前にミミズ採りに行くか・・!」
6月に入ると日中は30℃近くまで気温が上がり、とても暑い。そんな理由で、ウナギ釣りで使うミミズは休日の朝早くに採りに行っている。もう15年くらい続けているルーチンワークだ。
ドバミミズの生態は未だ謎に包まれていることが多く、5月下旬までは小さいミミズばかりなのに、6月に入るとドバミミズは急激にサイズアップする。ドバミミズの成長に良い要因がなにかあるのだろう。
ここは山の北側で常時日陰となっており、ドバミミズにとっては好環境。大量に採集ができるミミズパラダイスだ。湿気のある土・落ち葉を掘り起こすと、ドバミミズを一気に3〜4匹採ることができる。
ドバミミズがよく取れる場所にはヤブ蚊も大量にいるので、虫よけは必需品と言える。随分昔はスプレータイプの虫よけを使っていたが、頻繁に蒸せてゴホゴホするのでここ10年はミストタイプばかりを使用している。
そうこうしているうちに、ドバミミズを50~60匹確保できたので、家路につくことにする。
「これで、釣行2回分の量になるな」
家に帰ってからは、まずミミズを日陰の涼しいところに保管する。直射日光があたる場所に放置していると、暑さでミミズが死亡・溶解してとてつもない異臭を放つためだ。
ミミズを冷暗所に保管したら、今晩の釣行に備えて持ち物も午前中にチェックをしておく。
ヘッドライトの電池残量もOK!あとは夕方までグダグダ過ごそう。
ウナギ釣り師の夕方 ~釣行~
日も傾いてきて、時間は夕方6時。そろそろ釣行出撃の時間だ。もう一度持ち物チェックをしておこう。冷暗所に保管していたドバミミズは持って行くの忘れがちなので、ご注意を!
よし、これで忘れ物がないぞ。出発!
今回竿を出すのは、自宅から自転車で10分ほどの近場だ。
明るい時間帯に複数の釣り場を事前チェックをしているので、到着時に他の釣り先客がいても第二候補・第三候補の釣り場へ行けばよい。
結局、目当ての釣り場にすんなり入ることができた。
釣り場についたものの、しばらくは周囲のポイント確認をしているだけで、明るい時間は仕掛けを投入しない。その理由は、『この場所でウナギが釣れる瞬間』を他の釣り人に見られないためである。
やがて辺りが薄暗くなってきて他の釣り人・ギャラリーが帰ったので、いよいよ仕掛けの準備をしていく。対した仕掛けでもないが自分なりに長年固定されている仕掛けをご紹介。
この仕掛けを2〜3セット用意して釣行している。
また、竿立ても必要な場合が多い。今回はゴツゴツした岩場なので竿立てがグラグラしてしまい、ガッチリ固定できる場所を探すのがなかなか難しい。
ウナギ釣りをしている人は経験することになるが、夜に釣れる淡水魚は大物揃いで竿ごとふっ飛ばされることがよくある。50〜60cmのニゴイ、70cmオーバーのナマズなどが掛かることも珍しくなく、時には90cmのビワコオオナマズも。当然、竿の配置には気を遣う。川べりに適当に置いておくと、ガッシャーン!という音と同時に竿ごと河川に持って行かれてしまうことがあるので注意が必要である。
さて、仕掛けを投入してからおよそ5分。
激しい鈴の音と共に、竿が暴れだす。リリリン!リリリリリン!
投げ竿を大きくしならせながら上がったのは、50cm程のニゴイ。
こんな手で掴みにくい獲物が掛かった時に、持っていると便利なのが『フィッシュグリップ』だ。ニゴイやナマズ類の水揚げ時に重宝するし、スッポンが釣れた時は、100%必需品となる。もし、スッポンを持って帰りたいならば、絶対ロングタイプに限る。ショートタイプだと、指を噛まれるリスクが高すぎるためだ。
ニゴイの針外しをしている最中、もう一本の竿もグイグイ暴れだし、鈴の音がリンリン鳴り響いている。時折鈴の音が止んだり、また鳴ったり。
この鳴り方はギギだろうなと予測してリールを巻くと、40cmクラスの痩せたウナギ。「うーん。脂乗ってなさそうだし、逃がそか。」ポチャ。
さて、世間一般的に『ウナギ釣りは待ちの釣り』と言われることが多いが、実は夜間の川釣りはアタリの数が頻繁にあり、チャンスも多い。
これは、総じてドバミミズによる恩恵が非常に大きい。日によってムラはあるものの、おおよそ竿3本出して19〜21時までの2時間でアタリ数が20回ほどある。釣れる魚種の内訳を経験則に基づく独断で掲載してみよう。
たった2時間の間にこれだけのギャラリーがワイワイと顔を見せるのも夜釣りの楽しいところである。20匹の内訳のうち、大多数をニゴイ・ナマズ・ギギが占めるがウナギも2匹ほど釣れる。意外なことに、ブラックバスはほとんど釣れない。(1000匹に2〜3匹程度)
また、確率は低いがウナギ釣りをしているといずれ『ビワコオオナマズ(関西の場合)』や『スッポン』というレアキャラに出逢う楽しさもある。
もちろんアタリの数が極端に少ない『暇な日』もあるが、そんな日は携帯椅子に座ってラジオを聴いてくつろぐに限る。
ウナギ釣りを15年も続けていると、『釣れた!釣れない!』の釣果よりも、『夕涼み』を兼ねた癒やしに重きを置くようになってくる。
仕事で疲れて帰ってきても、「ちょっとだけ、川に行ってくる」という感覚で竿を垂れる。その延長でウナギが釣れるのだから、『とても健全な趣味』なのではないかと思う。
もちろん、そんな夕涼みをひっくり返すほどアタリが頻発して、うなぎが大量に釣れる日もある。今日は幸先が良さそうだな・・そう思っていた矢先、
ガシャッ‼︎
突如竿立てが派手に倒れ、竿が河川に飛び込んだ。大物であることに間違いない。急いで竿を掴み、臨戦態勢に入る。
グ・グググッ・ギシギシ!!
おいおい、デカすぎるんじゃないか??相手の強烈なパワーで竿がギシギシと軋み始めている。
ウナギ釣りに使っているのは3m前後の投げ竿と道糸PE4号という強力な布陣である。いつもならゴリゴリと巻いて終わりだが、相手のパワーが強くなかなか寄せられない。
ビワコオオナマズか?
格闘を続けていくと、やがて水面にニョロニョロとした巨大が姿を浮かせてくる。
ウナギだ!で、でかい!70cm以上ある!
長年ウナギ釣りをしているが、その多くは40〜60cmがほとんど。70cm以上に出会える確率はとても低い。そんな大型ウナギが目の前で大暴れしているのだから、手に汗握る。
おりゃー!と心の中で叫びながら上がってきた天然ウナギは驚愕の85cm。自己記録の72cmを大幅に塗り替えてしまった。こんなウナギがいるのか・・・興奮して身体中汗だくで、しばらく手の震えがとまらなかった。
大型の天然ウナギは、脂のノリも非常に良く極めて美味。皮はぶ厚くて食べられたものではないが、持ち帰って大事に頂くことにした。
うまい・・旨すぎる・・!これだから、ウナギ釣りは・・・止められない!!
完。
ウナギ釣りアイテム・関連記事のご紹介
今回はエッセイ風にウナギ釣りの情景をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ウナギを釣ったことがない方も、もう既に何匹が釣ったことがある方も、この記事をお読みになって「ウナギ釣り」の魅力を知って頂ければ幸いです。
最後にウナギ釣りの道具紹介をさせて頂きますので、仕掛け調達などにご活用ください。
ウナギ釣りの道具
竿
ウナギ釣りは、2〜3本の竿を携行するので、伸び縮みできる『振出竿(ふりだしざお)』を選びましょう。ウナギ釣り専用ロッドは無いので、投げ竿用や海上釣堀用、ちょい投げ用などの代用でOKです。2.7〜3.6mあたりが理想的な長さです。
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リール
リールは、一般的なスピニングリールなら何でもOKです。2500〜4000番手があたりで探しましょう。あまりにも小型のリールだと、大物時にパワー不足でハンドルが回らない事があります。
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道糸 PEライン2〜4号
ウナギやコイなどの力持ちさんには、『PEライン』で挑むのがおすすめ。撚った道糸なので引っぱり強度がとても高いです。
ワタクシは、『放浪カモメ』っていう安い海外製PEを使っております。安いながらもとても丈夫なので、おすすめですよ。記事も作っているので気になる方はご参考にしてください。
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ウナギ針 12号 ハリス4号
ウナギ針は、ハリス付のパックを購入しております。
色々やってきた結果、針サイズは12〜13号・ハリス太さは4号の製品ばかりに落ち着いております。
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オモリ10号
オモリは、10号サイズが色々な釣り場で万能に使えます。6号オモリとかは池などの止水域では使えますが、本流では流されすぎて向いておりません。
小分けパックだと1個あたり60〜70円と割高なので、1kg入の大パックがお得です。1個あたり30円程度と割安です。
ヘッドライト 150lm(ルーメン)以上推奨
ウナギ釣りは夜釣りなので、ヘッドライトは必須です。
もし、まだヘッドライトをお持ちでない方は、ヘッドライト選びの基準を書いた記事をこしらえておりますので、ご参考にどうぞ。
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ハサミ
ウナギ釣りは淡水なので、ハサミは基本的に何でもOKです。ウナギ釣り初期は、ダイソーのハサミを使っておりましたが、その後釣り用コンパクトハサミを経て、現在では大型グリップのハサミを利用しております。理由 : 魚の内蔵処理を現場でする為。海でも使用する為。
ペンチ
ペンチにこだわりを持つ釣り人は多いですが、ワタクシもその1人です。ウナギ釣りをしていると、コイやナマズなどの大型魚に喉奥まで針を飲まれる事が多いので、ロングタイプのペンチが断然向いております。
安くて済ませたいならプロックスのロングペンチでOK。予算を掛けれるなら、ダイワ(旧スノーピーク)のハイエンドペンチが剛性が高く、硬いウナギの口から針はずしをする際に役立ちます。ショート160mmとロング190mmがありますが、スッポン対策も兼ねて190mmがおすすめ。但し・・とっても高いので、買うのに勇気と覚悟が要ります。
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アタリ鈴
アタリ鈴は、クリップ式とネジ式がありますがネジ式一択です。クリップタイプはキャスト時に毎回着脱しておかないと吹っ飛んでいくのでおすすめできません。
尚、ネジ式のアタリ鈴についてはどのメーカーも音量不足で不満だったので、『宝福印』というメーカーのクリップ式から鈴だけ取り出して、ネジ式にドッキングするという必殺ワザを使っております。
なんだそりゃ・・気になるぞ・・!という方は、↓の記事をどうぞ。
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虫よけ(ミストタイプ)
虫よけのおすすめは、みなさんご存知の『フマキラー スキンベープミスト』です。薬局なら大抵どこにでも売っているので入手性も文句なしです。
最大の特徴は、ガス缶タイプに比べて蒸せにくいこと。ゴホゴホなりにくいので、気軽に使えます。個人的な感覚ですが、大体5〜6時間は効果が続いてるので、釣行前の吹き付けで十分です。腕だけでなく、足首や耳などにも軽くシュッシュッしておきましょう。
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竿立て
竿立ては、手すりや欄干がある場所なら不要です。タックルベリーとかの中古釣具店で200円くらいで投げ売りされている事が多いです。
フィッシュグリップ(ロングタイプ)
記事中で紹介しているフィッシュグリップ(ロングタイプ)は、『ウミボウズ』というメーカーのもので、5000円くらいしました。
買う前は「どうせカッコから入る人向きだろう。こんな高いの買う人いるのか?」という天の邪鬼なワタクシでしたが、いざ買ってみるとコイやナマズの水揚げに大助かり。あと、スッポンの移動・調理には無くてはならない必需品となっております。ビビリなもので・・・。
パイプ椅子
パイプ椅子は釣果には関係しませんが、ウナギ釣りを有意義な時間にするために必要な装備となっております。
20代の時はずーっと立って釣りとか地べた座りが当たり前でしたが、アラフォーになると腰痛やらなんやらでスタンディングとか地べた座りは辛いものがあります。
安いものならホームセンターので十分。良いやつが欲しいなら『コールマン イージーリフトチェア』や『キャプテンスタッグ オートリクライニングチェア』が大変おすすめです。座って脚を伸ばすと勝手に背もたれが倒れてリクライニングします。快適すぎて毎回寝落ちする心地良さが得られます。
大変便利ですが・・・持ち運びがとっても重いので、車釣行に限られてしまうのでご注意ください。↑の写真のワタクシが使っているアルミタイプは廃盤になってしまったようで、現在はスチールタイプです。(さらに重いのか・・。)
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携帯ラジオ
昨今では、スマホにラジオアプリとかを入れてラジオを聴けますが、釣り場では昔ながらの携帯ラジオを持参しFM放送を聴きながらくつろいでおります。
川のせせらぎ音を純粋に楽しむのもアリですが、携帯ラジオが1つあるとウナギ釣り自体がとても楽しい時間になりますので、おすすめです。
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エビ網
ウナギのアタリ待ちの際、体力に余裕がある時はエビ網を持ってゴロゴロ岩に居るテナガエビを捕獲しております。
普通のブルー網ではテナガエビはなかなか獲れませんが、エビ網なら簡単に捕獲が可能です。夜の晩酌のお供にぜひテナガエビ獲りを覚えておきましょう。
以上、ウナギ釣り道具のご紹介でした。皆様のウナギ釣り好釣果をお祈り申し上げます!