皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。
本日は、釣って楽しい・食べておいしい「タコ釣りの魅力」と、タコを釣るためのルアー「タコジグの作り方」についてご紹介します。
※記事最後にYoutube動画を掲載しました!
タコ釣りの魅力
タコ釣りの魅力① 釣って楽しい!
梅雨シーズンになると、日本各地の堤防・漁港・磯・砂浜など、至る所でタコ(マダコ)が接岸してきます。
この頃のタコは『新子』と呼ばれる小ダコサイズが中心ですが、小さいながらも数がとても多いので、初心者の方でも簡単に釣って楽しむことができます。
新子が釣れるシーズンは6月中旬~9月下旬頃。狙うなら間違いなくこの時期がおすすめです。10月以降は接岸数が減っていき、釣るのが難しくなってくるのでご注意を。
タコの『 アタリ 』について
魚のようなググっという引きはありませんが、タコが仕掛けにノッた時の「ズシッ。」っという独特の感覚が病みつきになる釣りです。
昔からあるタコ釣りですが、近年では『オクトパッシング』という小洒落た表現をされることもあり、老若男女問わず随分とメジャーな釣りとなってきました。
タコ釣りの魅力② 極めて美味しい!
日本近海で採れるタコは、いはゆる地ダコ(マダコ)というやつで、極めて美味です。パサパサして水っぽい外国産のタコとは比べ物になりません。とっても旨みが強いのが特徴です。
おすすめポイントは、漁港・堤防。
タコの釣れるポイントですが、潮通しの良い地磯よりも、漁港や堤防の方がよく釣れます。
タコの吸盤は非常に強力なので、普通のナイロンとかの底物仕掛けだと海底から引き剥がすことは不可能です。
そのため釣り人は、実際はタコが掛かっているのに「根掛かりしたのかな?」と勘違いして、糸を切ってしまいます。
タコ釣りの仕掛け
タコの強力な吸盤に対抗するため、仕掛けは非常に強固なライン構成で挑みます。
先端に『タコジグ』という専用ルアーを使用してタコを誘います。
釣り方は、手釣り・竿釣りどちらかお好きな方をどうぞ。
手釣りタックルについて
・ライン:PEライン4号以上(ナイロンなら8~15号)
・糸巻き:自作、市販なんでもOK!
糸巻きは、ペットボトルで代用する釣り人さんもいます。
竿釣りタックルについて
・竿:折れた竿または2ピースの手元のみなど
・ライン:PEライン4号以上(ナイロンなら8~15号)
・リール:3000番以上のパワーのあるやつ
竿釣りのメリットは、少し遠投できる・糸の巻取りが楽なことです。
タコ専用ルアー『 タコジグ 』
タコを釣るには、タコジグというタコ専用ルアーを使います。
使い方は至って簡単で、タコジグを海底から10cmくらいのところで小刻みにジャンプさせ続けるだけです。
タコジグをタコの目の前でちピョンピョン動かしていれば、タコ「なんか動いとるし、抱きついとこか。」的な軽いノリで釣れてしまうのです。
たくさん釣るためのポイントは、なんといっても「広範囲を釣り歩くこと」。
岸壁や海底、障害物の有無問わずいろいろなところにタコはいますが、同じ場所ばかり狙うよりも、自分の足で広範囲を狙っていくのが好釣果への第一歩です。
それでは、おおよその釣り方・タックルが分かったところで、当ブログオリジナルタコジグの作り方についてご紹介していきましょう。
自作タコジグと市販品タコジグ
タコ釣りがメジャーになってきたこともあり、今では多くの釣具屋でタコジグが市販されるようになりました。
市販のタコジグは、平均1個400〜500円が相場。ちょっとキラキラしたラメとか入ったやつだと、1000円の高級タコジグとかも売られております。
ブラックバスやシーバス用ルアーに比べたら安いのですが、タコ釣りは海底を狙う釣りなので根掛かりロストが多く、1回の釣行で5個以上失うこともザラにあります。
金額にして2000円以上。これが、ファミリーで行けば・・・2000×人数分。ひょえ~。
「もっと頻繁に、タコジグのロストを気にせずにタコ釣りがしたい。」
そんな想いから、ワタクシは15年以上前からタコジグを自分で自作しております。
気になる釣果ですが、市販タコジグと釣果面での差は一切ありません。
タコジグの自作には最初に工具を揃える必要はありますが、その後は材料代1個100〜150円のみで自作し続けることできます。同じような想いの同士の方に向けて、今回作り方をご紹介させていただきます。
タコジグを自作するための工具・材料
それでは、タコジグを自作するための材料・工具を挙げていきましょう。
興味を持たれて揃えてみようという方は、記事最後に商品リンクを貼っておきますのでご利用ください。
①ステンレス線太さ1.2mm・定規・ペン
②ペンチ
③ミニルーター・ミニカッター
④釣り鐘オモリ 10〜15号
⑤固定バイス
⑥インパクトドライバ・ドリル4mm・油
⑦はんだごて・はんだ・フラックス
⑧カラー風船・よく切れるハサミ
⑨コーキング剤・コーキングガン
これらの工具類、DIYをやったことが無い方は持っていないよって方が多いと思います。
ワタクシも最初はハサミとペンチくらいしか持っていませんでした。しかし、ネットに載っているようなDIY作品を見ているだけじゃなくて自分でも作ってみたいという感情が募り、色々揃えるに至りました。
お金は掛かりますが、工具は一度揃えると長い期間DIYライフを豊かにしてくれますので、「よし、いっちょ揃えて作ってみるか!」という方が増えたら幸いです。
自作タコジグの作り方
今回、以下の4行程で進めていきます。
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STEP1針の製作ミニルーターとペンチを使い、針を成型。
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STEP2オモリの穴あけインパクトドライバでオモリに穴あけ加工をします。
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STEP3ハンダで針を固定ステンレス用のハンダ・フラックスではんだ付け作業
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STEP4風船装飾ハサミで風船を刻み、被せてシリコン固定したら完成!
それでは、順番に見ていきましょう。
①針の製作
ステンレスバネ線(太さ1.2mm)を、6.5cmずつマーキングします。
マーキングしたところをペンチで切断していきます。ステンレス線50cm1本につき、6.5cm×7本取れます。
ステンレスバネ線の先端を、ミニルーターのミニカッタービットで尖らせていきます。
ミニルーターとは、歯医者さんで使われているチュイーンって音の工具です。
電動工具のおかげで、あっという間に先端加工ができました。タコの身は柔らかいので、ある程度尖ればOKです。
次に、ステンレスバネ線を並べて、マジックペンでマーキングします。
これを、ペンチで曲げて成形します。
細かい角度は最後にいくらでも調整できるので、大雑把で結構です。
これで、針の製作は完了です。
②オモリの穴あけ
次に、オモリの穴あけ加工をします。
オモリの穴あけは、インパクトドライバーや電動ドリルといった電動工具を使います。
先端に取り付けるドリルは、太さ4mmの鉄工用。ダイソーの工具コーナーでも手に入ります。
自作タコジグ用のオモリは、釣り鐘型という重心が低いタイプを使います。
この形だと海底で小刻みに動かしても低重心で転倒しにくく、根がかりが軽減します。
大きさは、着底・アタリを捉えやすい15号前後がおすすめ。20号以上になると、一個あたりの単価が大きく上がるうえに、重くて扱いにくくなります。
このオモリを、『 バイス 』という工具で固定します。
せんべい缶に入れて使用すると、汚れが飛び散らないのでおすすめです。
ドリルビットの先端に、潤滑油をちょこっとつけます。
オモリに、深さ1cmくらいの穴を開けていきます。
一気に開けるとドリルが熱を持って傷むので、小まめにサラダ油をつけて穴あけしましょう。
どこまで掘れたかを確認するには、ステンレス針を差し込んでみると深さがわかります。
理想の深さまでで穴あけができたら、バイスから一旦オモリを外し、オモリ先端だけバイスに固定し直します。
特に、②は重要です。しっかりハンダづけするには、半田ごてでオモリをがっつり熱する必要があります。
③ハンダで針を固定
オモリにステンレス針を5本穴に差し込み、フラックスを垂らします。
フラックスを垂らしたら、ここに熱した半田ごての先端を突っ込みます。
途中、フラックスがジュワジュワ蒸発します。フラックスは有毒なので不必要に吸い込まないようにしましょう。
蒸発する煙もなくなり、オモリ全体がチンチンに熱くなってきます。半田ごてを差し込んでから30~40秒くらい。ここで、ようやくハンダを流し込みます。
ちゃんとオモリ全体が熱されていたら、綺麗にハンダが流れていきます。
上手くハンダが流れて、ガッチリ針が固定出来ました。
最後に、ステンレス針がフラックスの酸で腐食しないように水道水でしっかりフラックスを洗い流しておけば、ハンダの針固定は完了です。
④風船の装飾
ダイソーで風船を買ってきます。
昔からタコジグの王道カラーは赤・白・ピンクの3色ですが、売ってなければ他のカラーでも構いません。
それでは、風船を刻み加工をしていきます。タコジグのスカートがヒラヒラ軽く舞うようにできるだけ細く刻んでいきましょう。
底部分をさっくりと切ってから細切りしていきます。
尚、使っているハサミは、ハートライ社というメーカーの「手放したくないハサミ」という商品。
普通の事務用ハサミのようなシャキシャキした感じではなく、しっとりとした独特の使用感が特徴的です。そのしっとり感を活かして切りにくいゴム風船も、楽に加工することが可能。
ヒラヒラ加工ができたら、ゴム風船をオモリに被せます。
この時点で見た目的には完成しているのですが、風船をオモリに被せるだけだと水中で外れてしまいます。
それを防ぐために、風船とオモリをシリコンコーキングという材料で固定していきます。
シリコンコーキングについて
シリコンコーキングとは、筒状の容器に入った防水性の接着剤です。
専用のコーキングガンという工具で中身を押し出して、目地同士の隙間を埋めたりする役目を果たします。
容器から出て数分間は、糊(ノリ)のような硬さですが、徐々に硬化して1日経つとゴム状になります。
防水性に加えて、硬化後は接着力もあるので、お風呂の壁同士の隙間埋め・浴室リモコン・住宅の外壁同士の目地など幅広く使われております。
コーキング剤、コーキングガン共に200〜250円くらいでどこのホームセンターにも売っております。色んなカラーがありますが、クリア色が扱いやすくおすすめです。(クリアといっても半透明です。)
シリコンコーキングの使い方
先端をちょっぴり切って、外します。
中身の密封アルミ箔を破ります。
先端を取り付けて、コーキングガンにセットすれば使用できます。
では、ゴム風船とオモリにコーキングを密着させていきます。
にゅにゅにゅーー。うわ、盛り過ぎた。
必要量が盛れたら、唾(つば)で濡らした指でコーキングを均していきます。
はい、これで完成です!
出来たタコジグは、コーキングがゴム硬化するまで1日くらい放置しておきましょう。
タコジグ製作に必要な道具(商品リンク)
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
タコジグ作りに必要な道具の商品リンクを貼っておきますので、道具調達にご活用ください。
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自作タコジグに使うステンレスバネ線は、太さ1.2mmがおすすめです。
↑のリンクからご購入の際は「1.2mm」を選択して下さい。太くても加工が難しいし、細くても強度が保てません。
オモリの号数は15号前後が扱いやすいです。
形状は、重心が低い吊鐘型が根がかり回避におすすめです。
ダイソーの玩具コーナーで販売されております。
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楽に1.2mmステン線を切断するため、150mmタイプより175mmタイプがおすすめです。
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ミニルーター本体にセットして使用します。
先端ビット関連記事
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ワタクシのおすすめ、ハートライ工業製の「手放せないハサミ」。切りにくいゴムもサクサク切れます。
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マキタの10.8V小型インパクトドライバ。バッテリー1個+充電器+ケース付属のオールインワンモデル。
ワタクシも、このインパクトからDIYライフが始まりました。これ1セットでDIYが手軽に始められます。
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様々な径のビットが入っているセット品。
単品ならダイソーの工具コーナーにもあります。
このまま使用するとフラックスで机周りが汚れてしまうので、せんべい缶に入れて使用しております。
定期的に錆び止めで拭いてメンテナンスしましょう。
ハンダゴテはオモリをしっかり熱するため、出力30W以上を選びましょう。
ステンレスはんだとフラックスのセット。
このコーキングガンとシリコンコーキングの組み合わせで、様々な防水加工ができます。
塗りたては糊状ですが、固まるとゴム状になります。色は半透明クリアにしましょう。ホワイトとか買うと、爪に入りこんだ時に掃除が大変です。
自作したタコジグは、強力なPEラインに直接結んで釣りに出かけましょう。ワタクシは、長年PEライン4号で挑んでおります。
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↑タコ釣りで使う長さは50mもあれば十分ですが、200〜300mの長いやつ買っておけば、残りの糸でうなぎ釣りでも流用できます。
ここまで読んだけど、自作は面倒だなって方
釣具屋かネット通販で買って済ませましょう。
市販タコジグ
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Youtube動画作りました!ぜひご覧ください。