皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。
本日は、DIY初心者の方へ『 切断工具 』についてお話させていだたきます。
切断工具は、材料に応じたものを選ぶのが大事。
市販されていないものをDIYで作る場合、必ず材料の加工がついて回ります。
主な加工は、ビス止め、穴あけ、切断など。これらをひと通りできるようになれば、日曜大工がとても楽しくなってきます。
ビス止め、穴あけについては、↓ の関連記事をご参考にどうぞ。
さて、この中でも『 切断 』はDIYの基本中の基本。早い段階で覚えておくのが良いです。
切断工具自体の商品レビューは、他サイトでこれでもかというくらい紹介されていますので、当ブログでは材料に応じた切断工具の選び方の路線で進めていこうと思います。
「 そんなのもう知ってるよー。 」っていう方も、温かい目で見守っていただければ嬉しいです。
木材の切断
まずは、もっともポピュラーな木材の切断工具からお話しします。
木材の切断加工は、以下の方法があります。
木材切断にはコレ!① 木材用 手ノコギリ
ノコギリは、必ず「木材専用」のものを購入しましょう。
木材専用のノコギリは、金属/樹脂用に比べて刃の目が荒いのが特徴です。
目の細かい金属/樹脂用でも木材は切断できるのですが、刃がなかなか刃が進まずにとても疲れます。
昔からの定番で、特におすすめなのが「ゼットソー」というシリーズのノコギリです。
種類も多くどれを選んだらいいか迷いがちですが、大工さん御用達の品は、横引き専用の「ゼットソー265」というノコギリ。
プロではないワタクシは、横引きに加えて縦引き/ナナメ引きもできる万能型がDIY向きでいいなと思い、「ゼットソーⅢ265」と「ゼットソーⅢ8寸目」を長年使用しております。
↑ゼットソーⅢ265。縦横ナナメ切りができて、切断も早いのが特徴。
1500〜2000円と買い求めやすい価格で、とてもよく切れるオールマイティな木材用ノコギリです。替刃式なので、長い間使用して切れ味が落ちた時は、刃のみ交換すれば経済的です。
このゼットソーⅢ265と見た目がそっくりで、より滑らかな切断面に仕上げたい時に使うのが、ゼットソーⅢ8寸目というノコギリです。↓
正直、見た目は印字の違いくらいしかわかりませんが、断面を目視で比較すると違いがわかります。
ゼットソーⅢ8寸目は、断面の滑らかさを手に入れる代償として、265より切断時間が掛かります。
木材切断にはコレ!② 電動丸鋸(マルノコ)
↑は電動工具の「丸鋸(マルノコ)」といいます。語呂通り、ノコギリが丸い円形状なのでそう呼ばれてます。
コンセントに挿して使う100V有線タイプと、充電バッテリーを使うコードレスタイプがあります。
お金があれば後者のコードレスタイプの方が圧倒的に取り回しが良いのですが、この辺りは予算と相談しましょう。
木工DIYの必須工具、マルノコ。
マルノコは、電気モーターで刃を高速回転させて木材をスパスパ切断するとても便利な工具です。角材・板材どちらの切断にも対応できます。
木工DIYをしようと考えている方なら必ずもっておきたい工具です。
ただし、横着な使い方をすると『 キックバック 』という大変危険な現象が起こる工具でもあるので十分ご注意下さい。
キックバックってなんぞ?
キックバックとは、高速回転する刃が材料に挟まったりして、工具が作業者に勢いよく跳ね返ってくる現象です。
でも、そんなに心配することはありません。ちゃんとした知識と正しい使い方を心がけていれば、ほとんどのキックバックは防げますし、万が一発生してもちゃんと腕力で止めることができます。
※キックバックについては、全部説明していると記事が長くなりすぎるので、別記事でまとめる予定です。完成次第掲載します。
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丸ノコの動画を作りました。不用木材の解体シーンをまとめている内容ですが、雰囲気を掴んでいただければ幸いです。
木材切断にはコレ!③ ホームセンターの木材カカット
あらかじめ作りたい作品の木材寸法が分かっている場合は、積極的にホームセンターの木材カットサービスを活用しましょう。(木材購入時のみのサービスです。)
ホームセンターの会員(大体は無料)になる必要はあるのですが、木材工作の敷居がグッと低くなるのでおすすめです。
金属の切断
木材の加工に慣れてきた頃、やってみたくなるのが『 金属の切断加工 』です。
金属の切断手段として、以下の工具があります。
↑これらの工具も、それぞれの役割 / 特徴が異なります。ひとつずつ見ていきましょう。
金属切断用の手動工具
金属切断用の手動工具① ボルトクリッパー
まずは、ボルトクリッパーの紹介です。
この工具は、テコの原理してチェーンや金属ワイヤーといった硬い物質を簡単に切断することができます。
パワフルな反面、切断刃がそんなに大きく開口しないという弱点もあります。
まぁ、テコの原理を最大限に活かした結果なので、良しとしましょう。
それと、ボルトクリッパーは切断面に綺麗さは一切ありません。(↑の銅パイプ写真参照)グニュっと潰して切断するといった感じなので、主に廃品を解体する目的での使用と割りきっておくとよいでしょう。
買うならどのサイズが良い?
解体用途でオールマイティなのは450〜600mmの大型サイズです。
ワタクシは450mmを使っており、このサイズ以上だと多くのモノが切断できるようになります。
金属を楽々切断できるので、家のフェンスを切り詰める時とか、自転車のワイヤーロックの鍵を切断する時に重宝します。
この工具に限っては、『大は小を兼ねるタイプ』の典型なので、購入を検討するなら大きめにしましょう。
↑脱線しますが、ダイヤル式のワイヤーロックは番号を忘れて開かない状態でも、切断せずに解錠する方法があります。
金属切断用の手動工具 ② ニッパー
言わずとしれた、ニッパー。もっともポヒュラーな切断工具ですね。
ニッパーを、わざわざ載せるべきか悩みました。
上述のボルトクリッパーと比べると、とっても非力に見えてしまいますが、餅は餅屋。細い針金などの切断作業にはニッパーが欠かせません。
尚、プラモデルなどプラスチック用に使うニッパーと、針金など金属用に使うニッパーは必ず分けましょう。
プラスチック用のニッパーで金属を切ると刃こぼれなどを起こし、精密な切断ができなくなってしまうことがあります。
金属切断用の手動工具 ③パイプカッター
パイプカッターとは、円柱状の金属(丸パイプ)をカットすることに特化した工具です。
丸パイプだけしか使えないという制限はありますが、ノコギリ類とは違い、切り口を綺麗に切ることができます。
取っ手がクルクル回るようになっており、密着させてから本体・取っ手を回転させていくだけで、綺麗にパイプを切ることができます。
プラスチック樹脂・金属ともに切断できる便利な工具なので、パイプ類の加工をしたい方は必ずもっておきたいですね。
パイプカッターの弱点も挙げておきます。
弱点① 構造上、角柱などには使用できません。
弱点② 工具の開口以上の太いパイプには使用できません。
弱点③ 丸パイプでも曲線部分には使用できません。
これら弱点を差し引いても、楽に綺麗に切れるので重宝します。
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丸パイプ限定ですが、↑ワタクシも使用しているこの商品は直径32mmくらいまで開口するので、物干し竿(29mm)も切れます。サイドにゴム製コロコロがついているタイプなので安定したカットが可能。
金属切断用の手動工具 ④パイプソー(通称 : 金ノコ)
パイプソーは、金属/プラスチック樹脂など幅広い材質に使える万能型のこぎりです。金ノコと呼ばれたりもしており、替刃を交換出来るものが良いです。
木材も切ることはできますが、正直全然向きません。パイプソーだと切断にとても時間がかかるので、木材は木材用ノコギリに任せましょう。
前述しましたが、金属/樹脂用のノコギリは、硬いものを削り切る構造のため、ノコ刃の目が細かいのが特徴です。
プラスチック樹脂用と、金属/プラスチック樹脂用どっちがいいの?
パイプソーは、刃の材質により『プラスチック専用』と『金属/プラスチック兼用』があります。
兼用タイプは強度があるのでどっちも対応しますが、プラスチック専用タイプは、耐久性の面から金属に使わない方が良いでしょう。
パイプソー(金ノコ)は、1本持っておくといずれDIYで使う場面が出てくるのですが、手切りのしんどさがモロに出る工具です。本記事で後述する電動工具『ディスクグラインダー』『チップソー切断機』のサブ的な使用がおすすめです。
ここまで、手動工具をご説明させていただきました。ここからは、電動工具のお話です。
金属切断用の電動工具
金属はとても硬いので、手動だと加工に手間がかかります。予算があるならやはり電動工具の導入がおすすめです。
金属切断用の電動工具 ① ディスクグラインダー
ディスクグラインダーは、超高速回転する刃で材料を切断するとてもパワフルな電動工具です。別の名で、『サンダー』とか呼ばれたりもします。
切断できる材料は多岐にわたり、鉄・ステンレス・アルミといった金属類はもちろん、刃を付け替えることによりコンクリートの切断も可能です。
ディスクグラインダーは、DIYをする上で必ず持っておきたい電動工具のひとつなのですが、木材切断用の電動工具『丸鋸』同様にキックバックに注意を払う必要があります。
また、ディスクグラインダーのような高速回転工具を使う時は、手袋の類いやバタつく服装はNGです。回転する刃にヒモ切れのようなものが巻き込まれると指が切断されてしまう恐れがあるためです。
ということで、作業時は素手がおすすめです。軍手より素手の方がグリップも効きますし、あらゆる面で安全なのです。
あと、金属切断時は火花が散るので、目の保護でゴーグルや眼鏡は必ず装備しましょう。素手に火花があたってもチクチクするだけで火傷はしませんが、目は危険です。
使い方さえ間違えなければ、とても強力な助っ人のディスクグラインダー。金属加工には欠かすことができません。
↓こちらは、「高儀」というメーカーのディスクグラインダー。モロに中国メーカーなのですが、速度変速機能が搭載されており、モノの造りも良いです。
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ホームセンターでも5500円くらいとお求めしやすい価格なので、金属加工の電動工具をお探しの方にぜひおすすめです。
金属切断用の電動工具 ② チップソー切断機
こちらのチップソー切断機は、上述のディスクグラインダーの据え置きタイプのようなものだとお考えください。
「切断台まで、材料を持ってこれること」が使用の絶対条件ですが、それさえできればディスクグラインダー以上に早く、綺麗な切断が可能です。また、材料を機械に固定できるため安全性が高く、初心者の方にも扱いやすい特徴があります。
木材も90度のキレイにな切断ができるのですが、適合サイズによってはワンカットで切断できず、ツーカットする必要があります。ここが惜しい!
材料を自宅で多く切断するなら、ぜひ持っておきたい電動工具です。
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金属切断用の電動工具 ③ レシプロソー
レシプロソーは、刃を前後に高速出し入れすることで材料を切断する電動工具です。
ぶっちゃけた話、かなり雑な切断のため精密な直線切りは不可能と考えておきましょう。
工具の特性上、「 樹木の伐採 」「 家庭の不要品解体作業 」などに向いております。
このレシプロソーも、刃の根本の規格さえ適合していれば、さまざまな刃先を交換して使うことができます。
このレシプロソーに鉄工用の刃を取り付けて使用していたのですが、現在は鉄工用の刃を紛失してしまい、写真がなくてすみません。
正直、レシプロソーは金属切断においてディスクグラインダーやチップソー切断機に比べるとパワー面でかなり劣ります。切断にかなり時間が掛かるし振動もあります。
しかし、ディスクグラインダーのように火花を出さずに切断ができるので、近くに他人の物があるから火花が出せない・・などのデリケートな周辺環境下で活躍します。
↓ 樹木の伐採にはかなり役立ちます。水分を含んだ生木もカット可能。手切りだとクタクタになるような作業がラクできます。
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↑ワタクシも使っているマキタのコバッテリー式レシプロソー。上記は本体のみなので、充電器とバッテリーを別途購入する必要があります。(バッテリー式はとても便利ですが、高価です。)
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↑予算がちょっと・・という方は100V式なら手軽に導入できます。100Vコンセントと延長コードが要るので、ご自身の作業環境をご確認下さい。
レシプロソーについてホームセンターの方に聞いたところ、自治体の粗大ごみ回収有料化に伴いよく売れているのだとか。DIYで家具を解体して安く済ませようとする方に需要があるとのことです。
金属切断用の電動工具 ④ ミニルーター
今回ご紹介する金属切断用電動工具の中で、この『ミニルーター』は最小サイズの切断のみに使うことができる工具です。歯医者さんで使われている『チュイーン』。これがミニルーターにあたります。
最初に申しあげておきますと、大きいものの切断には全然向いておりません。DIYというよりは、卓上での小さな工作で本領発揮します。
「ミニルーターって、気になるぞ。」っていう方は、過去記事をお読みいただければ幸いです。きっと、ミニルーター沼にハマることでしょう。
今回、ミニルーターとしてはかなり負荷が大きい「鉄製の鎖を切断する」というミッションを行いました。
同じ金属でも、アルミや真鍮(しんちゅう)など柔らかい金属が相手ならまだしも、今回は硬い部類に入る『鉄』。きっと、エントリーモデルのミニルーターだと切断不可能です。
2箇所切るのに2分程掛かりましたが、鉄製の鎖を切断することができました。
でも、用途的に全然合ってないのも事実。鎖の切断は、前述の手動工具『ボルトクリッパー』の足元にも及びません。
ミニルーターは、金属切断用の電動工具としてはマイナーすぎる工具ですが、ワタクシが大好きなのでゴリ押し掲載しました。
最後に
今回は、木材と金属の切断工具をご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。
また別の機会で、樹脂・プラスチックなどの切断工具を詳しく紹介していこうと思います。記事が出来次第UPしますので、お待ちください。