皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、竿を使った天然うなぎ釣りの釣り方をご紹介します。
コツさえ知っていればウナギ釣りはとっても簡単なので、ぜひチャレンジしてみましょう!
初心者の方にも分かりやすいように、写真・イラストを多めにお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事を読んで頂いた方の、うなぎGETに一役買えれば幸いです。
※本記事の内容を、物語風にまとめた『とあるウナギ釣り師の休日』という記事も作りました。併せてご参照いただければ幸いです。
うなぎ釣りの条件・ポイントとは
うなぎを釣りを始めるにあたり、大事なポイントは「時期」、「時間帯」、「場所」、「濁り」、「流れ」、「エサ」、「仕掛け」です。
これらの条件がちゃんと満たされると、高確率でうなぎを釣り上げる事が可能です。
順番にお話ししていきますね。
うなぎの釣れる「時期」
地域にもよりますが、ワタクシの住んでいる関西地方では、4月中頃〜10月末までうなぎ釣りを楽しむことができます。
うなぎの釣れる「時間帯」
うなぎは夜行性で知られており、夜なら基本的にいつでも釣れるチャンスがあります。
この中でも特にアタリが集中する時間帯(およそ早朝4〜5時・夕方19〜20時)は、マズメと呼ばれております。
朝夕で1時間ずつくらいしかありませんが、マズメはうなぎ釣りにおいて最高のゴールデンタイムなので、可能な限りこの時間帯の釣行がおすすめです。
ウナギの釣れる「場所」
↑のイラストのように、ウナギは河口〜上流まで幅広い範囲で棲息しております。
渓流域でもウナギは釣れますが、アマゴやヤマメ釣り区域だと「遊漁券」が必要になることが多いのでご注意下さい。
また、中流域であってもウナギ稚魚の放流が行われている河川の場合、遊漁券が必要な地域もあります。その地域の漁業組合に事前確認しておきましょう。
狙い目は大きめの岩が積まれているところ
エサを求めて毎晩ウロウロするウナギですが、岩場付近は、ウナギのアタリがよく出る場所です。近所で↓の写真のような場所があれば、竿を出してみましょう。
岩場① | 岩場② |
岩場③ | テトラポット |
うなぎが釣るには「濁り」が重要。
川の魚は、水中が濁っている方がよく釣れます。
その理由は雨が降ることにより、ミミズや虫が川に流れ込んで餌が豊富になり、川の生き物全体に活気が出るためです。ウナギも例にもれず、雨の後は絶好の釣行日和となります。
ベストは、「笹濁り」
一言に「濁り」といっても、その濁り具合はさまざまです。うっすら濁っているかなー程度のものから、カフェオレくらい濁っている強い濁りまで。
ウナギ釣りに最も適した濁りは、笹濁り(ササニゴリ)という状態で、水面はうっすら見えるけど水底は濁って見えないぐらいがベストです。
× 水が澄みすぎ。 | 〇 良い状態。通常。 |
◎ とても良い状態。笹濁り。 | × 濁りすぎ。カフェオレ状態。 |
うなぎの捕獲の究極奥義「穴釣り」。うなぎGET率が極めて高い釣法なので、非常におすすめです。
ベストは、「笹濁り」
一言に「濁り」といっても、その濁り具合はさまざまです。うっすら濁っているかなー程度のものから、カフェオレくらい濁っている強い濁りまで。
ウナギ釣りに最も適した濁りは、笹濁り(ササニゴリ)という状態で、水面はうっすら見えるけど水底は濁って見えないぐらいがベストです。
ウナギの釣果に「流れ」はあまり関係なし。
うなぎ釣りの釣果において、さほど影響がないのが「川の流れの強弱」です。
流れのない池のような場所でも釣れますし、流れが強い本流でも釣れます。
・流れが弱い支流・本流→8~10号。
・流れが強い本流→15号以上。
本来、うなぎ釣りは低予算・安い道具で高級魚が釣れる超コスパフィッシングですが、流れの強い場所だと重りがいくつあっても足りず、オモリ代が結構な出費になっちゃいます。
自宅の近所で、流れが弱い岩ゴロゴロのポイントを探しましょう。
うなぎが釣れる餌
うなぎ釣りを始めて、まだ1本もうなぎを釣りあげられていない方が悩んでしまうのが「うなぎの餌問題」。
ネット上では「この餌がいい」とか色々な意見が飛び交っておりますが、ワタクシが実際にうなぎ釣りで使ってよく釣れた餌BEST3をご紹介しましょう。
※中流域での場合です。
・1位 ドバミミズ
・2位 鮎の切り身
・3位 テナガエビ
他にもレバーや砂肝などでもうなぎを釣ることは可能です。
うなぎ釣りの特攻餌、ドバミミズ
結論からいうとうなぎ釣りの餌は、ぶっちぎりでドバミミズがおすすめです。
理由は「圧倒的にアタリが多いこと・身持ちが良いこと」です。本命・雑魚含めてとにかくよく釣れます。
鼻がよく利くうなぎはドバミミズの匂いが大好きなので、「ドバミミズで釣れなければ他の餌では厳しい」というのがワタクシの見解です。
釣果に於いては万能のドバミミズですが、入手性・温度管理面で保管が難しい餌でもあります。
1回3時間の釣行で20〜30匹位使いますので、購入ではなく自然界からの採集がおすすめです。(購入すると、1匹60〜100円くらいと超高級餌です。)
手が汚れるのが難点ですが、ドバミミズは本当によく釣れます。
入手・管理面も楽。 鮎の切り身
ドバミミズが手に入らない場合におすすめしたい第2候補が“鮎の切り身”。
アユ自体は近所のスーパーで1匹100円くらいで手に入ります。
ネット上の情報では「うなぎ釣りに使う鮎の切り身は、その川で育った鮎が良い」という噂を見かけます。どうやら同じ川で育った鮎は、川の匂いと同調してうなぎの喰いが良いとのこと。
検証すべく、ワタクシがうなぎ釣りをしている川の鮎を知り合いに分けてもらい、現地の鮎・スーパーの鮎・琵琶湖産小鮎の3種類で実釣・比較を重ねました。その結果どの鮎が良いなどの目立った優位性はなかったので、ドバミミズが取れない時の代用に、随時活用しております。
鮎の切り身の特徴
鮎の切り身は、ドバミミズと比べて使い勝手に違いがあるのでご説明します。
身持ちが悪い。
鮎に限らず魚の切り身餌全般は、針に刺しても身がグズグズで遠投時に針外れしてしまうことがあります。これは切り身が死後時間経過と共に弾力が無くなり柔らかくなってしまったことによるものです。
改善策 : 切り身を濃い塩水に10分以上漬けて置くと、ギュッと引き締まってくれます。
大き過ぎる切り身はダメ。
ワタクシがうなぎ釣り初心者の頃、大きな切り身でうなぎを狙っておりましたが、全然釣れませんでした。釣れなかった理由は、「うなぎの口が案外小さい事実」を知らなかった為です。
2020年5月 85cmのうなぎ | 85cmなのに口は小さいです。 |
上記写真のように、うなぎはおちょぼ口なので回転寿司屋のデカネタ祭り!みたいに切り身を大切りにしても逆効果で釣れません。
指を入れている状況からも分かるように、歯も極小なので噛み砕く力もなく、うなぎの基本動作は「呑み込み」しかできないと認識しておきましょう。(ドバミミズは上手く呑み込みます。)
対策 : 魚の切り身は、うなぎの口に合わせて小さな短冊状が良い。
まだあまり検証が出来てないのですが、河川の中流域で使った切り身のうなぎ釣果として、
鮎・小鮎→よく釣れる
ワカサギ・モロコ→よく釣れる
サンマ→一応釣れる
サバ→一応釣れる
アジ→未検証
という状況です。
基本的に、ナマズ・ギギが釣れたら、うなぎも釣れます。ウナギを含めてこの3種類は食性が非常に似ていて、「この餌をギギは食べたけど、うなぎは食べない」とかデリケートなことはありません。
お友達① ナマズ | お友達② ギギ |
逆に、中流域でナマズ・ギギが釣れなかったら、その場所でうなぎが釣れる可能性も低いと考えておきましょう。ポイントの移動が必要です。
釣り場所で現地調達、テナガエビ。
ドバミミズ・鮎の切り身の次に覚えておきたいのが、「活きたテナガエビをうなぎ釣りの場所で現地採集する方法」です。エビ網という専用網があれば簡単に採集可能。
時間の無駄もなく、うなぎ釣りと同時にテナガエビの採集が出来るので効率的です。
※水が濁っていない日に事前採集して、エアポンプ(ぶくぶく)で活かしておく方法もあります。
個人的な感想ですが、テナガエビの釣果・アタリの数はドバミミズやアユの切り身に比べるとどうしても劣ってます。
原因は、ドバミミズの泥臭さ・鮎の爽やかなスイカ臭などに比べて、テナガエビはほぼ無臭という点でしょうか。嗅覚で餌を探すうなぎに対してアピール力が弱いのかもしれません。
どちらにせよ、うなぎ釣り場で「ついでの採集」ができるのと、唐揚げにすると最高においしいので、エビ網は必ず持参しております。
うなぎ釣りのタックルと仕掛け
ここまで、うなぎ釣りの時期・時間帯・場所・コンディション・餌とご説明してきました。
この記事を読んだあなたは、もううなぎの釣れるイメージがかなり湧いているかと思います。あとは、この章でご紹介する「タックルと仕掛け」を揃えれば、うなぎ釣り師として出陣する事が可能です。
まずは、対うなぎ用タックルのご紹介からいきましょう。
うなぎ釣りのタックル(竿・リール・道糸PE)
上記が、うなぎ釣りで使用しているワタクシのタックルです。
効率よく釣る為に3セット用意しましょう。
高級な道具は必要なく、中古釣具店(タックルベリーとか)のもので十分です。
但し、道具集めにいくつかコツがありますので解説しておきます。
バスロッドはパワー不足。→投竿がおすすめ
うなぎ釣りをしていると、大型の魚がよく釣れます。
ざっくりですが、ニゴイ50~80cm/ナマズ40~80cm/うなぎ30~80cm。
これらの多くはドバミミズを中心とした餌釣りの恩恵なのですが、掛かる獲物がとにかく大型。獲物自体の強烈な引きに加えて、河川だと流れも倍加するのでコンパクトバスロッドだと取り込みに苦労することがしょっちゅうあります。
その点、パワーのある投げ竿だと安心して取り込みできるのでおすすめです。また、うなぎが暴れて穴に潜ろうとしても、竿のリーチを活かして水面まで浮かせることができます。
振り出しタイプの竿が良い。
竿には、シュルシュル伸ばす振り出しタイプと、2~3ピースに分割する並継タイプの2種類があります。
振り出しタイプは、コンパクトに収納できるメリットがあり、複数セットのタックルを運ぶ必要があるうなぎ釣りにおすすめです。
最初は並継タイプを使っていたのですが、ロッドケースがギュウギュウになり納まらないのと準備・片付けが面倒なので、全て振り出しタイプに統一しました。
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道糸は、太めのPEラインを用意。
大型のターゲットも多いので、道糸は強いに越したことはありません。推奨はPE2号以上ですが、ワタクシはPE4号で臨んでおります。
PE4号にすることで、うなぎや外道の取り込み率以外に、根掛かり時の重り回収率も飛躍的に上がるのでおすすめです。飛距離は落ちますが、30mくらい飛ぶので十分です。
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リールは、2500番以上なら何でもOK
上記で竿とPEラインについてご説明しましたが、リールは2500番以上なら何でもOKです。
1500番とかのミニリールだと、力不足でギシギシ壊れそうな音を出しながら、巻くことになります。
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うなぎ釣りの仕掛け
うなぎ釣りの仕掛けは、以下の通りです。
アタリ鈴
夜は真っ暗なので、魚のアタリを感知する手段が必要です。どちらかお好きな方を選択しましょう。
アタリ鈴:音でお知らせ | ケミホタル:光でお知らせ |
アタリ鈴は、ケミホタルの様に3本の竿をずーっと見つめ続ける必要もなく、携帯椅子でスマホいじってたり仮眠してても音で知らせてくれます。
アタリ鈴は、ネジ込み式(おすすめ)とクリップ式があります。市販のままだと音が小さいので、改造方法をまとめた記事を作りました。
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オモリ
記事前半でオモリのサイズを先述しましたが、川の流れに応じて使い分けします。
・止水域→4~6号。
・流れが弱い支流・本流→8~10号。
・流れが強い本流→15号以上。
小分けパックで買うと結構割高なので、お徳用パックで購入しております。
うなぎ針・ハリス
うなぎ針は、以下のサイズが販売されております。
・針のサイズ : 11〜15号
・ハリスの太さ : 3〜5号
うなぎは、どのサイズの針でも喰ってきます。15号の大きい針でも鉛筆サイズも釣れますし、11号の小さい針でも70cm級の大型も釣れます。
針サイズは何でも釣れると書きましたが、餌付けは別問題。大小サイズの違うドバミミズなどの餌をバランスよく付けるには、12〜13号が良いです。小さいドバミミズしか取れない時に15号針を使うと、針が見えすぎて喰いが悪いです。
これまでの経験上、極端に長い/短いハリスでなければ釣果に影響はありません。ハリスの長さは20〜40cmくらいならOKです。
尚、うなぎ釣りの針を自作する記事をこしらえております。宜しければご参照ください。
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うなぎ釣りの装備品
うなぎ釣りはタックルや仕掛けが安上がりなので、その分の予算を装備品に回して充実させております。
ヘッドライト
ヘッドライトは、明るさ150lm(ルーメン)以上が推奨です。
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竿たて
竿立て有り
|
竿立て無し
|
竿たては、釣り場の状況に応じて必須な場合と不要な場合があります。
必要だなーと思ったら揃えていきましょう。
ラジオペンチ/プライヤー
うなぎの口は小さい上に硬いので、他の魚のように素手での針外しはとても難しいです。唇・舌・口内全体がとにかく硬いです。
針を呑まれることもよくあるので、必ずラジオペンチ/プライヤーを持っていきましょう。
ロングタイプ ラジオペンチ | ロングタイプ プライヤー |
ノンブランド 600円 | snow peak PSE-002 10,000円 |
写真右は、過去に大奮発して購入したスノーピーク製のステンボーンプライヤーです。お値段がやばいのですが、使い勝手・パワーは最強です。(現在は、snow peak → ダイワのCARPというブランドに事業譲渡されております。)
後述するスッポンなどの外道対策も兼ねて、ロングタイプのペンチが安全でおすすめです。
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フィッシュグリップ(魚掴み器)
これはうなぎ用ではなく、外道として釣れるナマズ・鯉、そしてスッポン対策用です。
大型魚や危険魚に針を呑まれると厄介です。小型サイズなら軍手して掴めるのですが、大型ばかりなので暴れられるとなかなか手掴みさせてくれません。
特に危険なのがスッポン。非常に好戦的な上に、異常に素早いので危険です。
そんな時、ロングタイプのフィッシュグリップがあるとないでは大違い。安心して外道の動きを制する事ができます。海ぼうずというメーカーのフィッシュグリップを使っております。
特にすっぽん対策には打ってつけ。
ネット上では、「スッポンはタオルや割り箸を噛ませたりすれば大丈夫!」とか書かれていますが、実際は割り箸噛んだと思ったら突然離して指を噛もうとしてきたりします。
その点、フィッシュグリップなら1度掴めば外れる事はないので安心です。
ハサミ
ハサミは、主にPEライン・ナイロンラインの切断用に使用します。
となると小さいハサミで十分なのですが、敢えて大きいハサミを持っていきます。錆に非常に強いSK11製 SML-200という商品です。
本来のPEライン切断に加えて、
・釣行前スーパーで買ってきた鮎の切り分け
・釣り竿やペットボトル釣法時の邪魔な雑草の除去。
・外来魚ブルーギルに針を呑まれた時の切開用。
等に使用しており、帰宅後は魚やスッポン解体とマルチに活躍(酷使)してます。
携帯椅子
携帯椅子は釣果に全く関係ないのですが、必ず持っていくようにしております。
当然荷物は増えますが、椅子があるとうなぎ釣りの快適度が格段に変わります。
車釣行の時 | 自転車釣行の時 |
コールマンリクライニングチェア | 小型の携帯チェア |
うなぎ釣りは、単なるうなぎのゲットだけが目的ではありません。夕涼みと仕事の疲れ飛ばしも兼ねているので椅子は必需品になりました。
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その他小物類
こまごましたものが多いのですが、どれもうなぎ取り込みに必要なので持って行きましょう。
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以上、ここまでアイテム類のご紹介でした。気に入ったものがあればポチ買いして頂けると、励みになります。
実際のうなぎ釣りの流れ
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STEP1仕掛けの投入仕掛けに餌をセットして、3セット投入します。
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STEP2アタリの発生!鈴が鳴るので、竿が大きく曲がったら巻き上げ、安全な地上に落とします。
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STEP3うなぎの取り込みうなぎは陸地でも暴れるので素早く針外しするか、ハリス切断。
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STEP4スーパーの袋に詰めるこれで、一連の流れは完了です。
うなぎ釣り初心者の方は、最後の袋に入れて素早く閉じるというミッションが、最初は大苦戦すると思います。うなぎの生存維持のために、袋には少し水を入れておきましょう。
以上、うなぎ釣りのハウツーのご紹介でした。
他にもうなぎ釣り関連の記事を掲載しておりますので、またそちらでお会いしましょう!