皆様こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
前回まで、アオリイカ釣りに関連する記事を掲載してまいりました。
このページから初回訪問したよーという方は、過去記事をご覧いただけると嬉しいです。
本日は、アオリイカの数ある釣法の中でも、エサ釣り師に大人気のヤエン釣り(アジの泳がせ釣り)について、もう少し深堀りしてお話していこうと思います。
ヤエン釣りは、アジ釣りの成功がカギ
以前の記事で紹介しましたが、ヤエン釣りは「活きアジを入手する」ということが最初のミッションです。
活きアジの入手方法は、釣具店で購入するか現地調達で釣るのどちらかです。これらのノウハウを↓の関連記事で紹介しておりますので、なかなかアジが釣れなくてお困りの方は、ご参考にしてください。
ヤエン釣りって、実はとても簡単です。
ヤエン釣りを長くしていると、エギングをしている人たちから、「ヤエン釣りって難しいんですか?」というお言葉をしょっちゅういただきます。
ワタクシもヤエン歴15年くらいになりますが、正直、ヤエン釣りはエギングよりも超簡単です。
「FGノット」のようなPEラインを結ぶテクニックも要りませんし、エギの着底を読む・・なんて高度な洞察力も要りません。
ヤエン釣りは、アオリイカの魚影が濃いポイントに、元気なアジを放り込むだけ。これだけなのです。
ヤエン釣り仕掛け・タックル
ヤエン釣りの仕掛けをご紹介していきましょう。ちょっとごちゃごちゃしておりますが、以下のイラストをご覧ください。
1つずつお話していきますね。
ヤエン
ヤエン釣りの主役となるのが「ヤエン」という道具です。
主な材料はステンレスで、主軸・糸掛け・掛け針・オモリで構成されており、秋イカ用ヤエンは全長20cmくらいが主体です。
一文字型が基本ですが、近年では跳ね上げ式・ローラー式など様々なヤエンが世に送り出されております。
ヤエンは数多く市販されておりますし、突き詰めていくと「自作ヤエン」の素晴らしさを愉しむこともできます。
もし、ヤエンデビューを市販品のどれかで考えている方がおられましたら、「ヤマシタ社のアオリヤエンS」という商品をおすすめします。
市販されているヤエンの中で、最も基本に忠実でシンプルなヤエンです。高額化するヤエンの中でも800円くらいと良心的価格で、ヤエン初心者の頃に随分お世話になりました。
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9~10月の秋イカで使用するサイズは「Sサイズ」で十分です。MやLサイズは大きすぎ・重すぎて適しておりません。
竿 基本的に柔らかければなんでもOK
ヤエン釣りに使う竿は「柔らかい竿であること」が唯一の必須条件です。
つまり、それさえ満たしていれば、竿の長さ等は2~5mくらいの範囲の好みで選ぶことが可能です。
ヤエン師の方は、「磯竿1.0~2.0号 」という柔らかい磯竿を使っていることが多く、長さは3.9~4.5mあたりが扱いやすいです。
ワタクシの場合、さらに短い「トラウトロッド」というマス釣りで使う2mほどの短竿を流用しております。長い磯竿に比べて、足場が狭い釣り場での取り回しがとても楽でお気に入りです。
近年ではヤエン専用を謳った竿も出てきましたが、↓のような細身の磯竿でも十分通用します。
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釣具屋の店員さんは、中通し式のインナーロッドがライントラブル防止でおすすめと言ってましたが、インナー式ロッドはちゃんと水洗いメンテナンスする人でないと、やがて塩噛みを起こし、トラブルが増えるのでご注意ください。
トラウトロッドを使っているヤエン師さんは、私を含めてかなり少数派です。
メリットは、取り回しがとても良い点です。テトラポットの上のように狭いところでもヤエン釣りができるので、釣り場が埋まっていてテトラポットしか空いてない時でもヤエン釣りができます。
デメリットは、足元に藻場があると、アオリイカの取り込み時に絡まって苦労する点です。この点は、タモ網を使うことでカバーできます。
リール ヤエンはリアドラグ式がおすすめ
ヤエン釣りほど、リールのドラグ調整を頻繁に行う釣りは、他にありません。
このような、ドラグ調整が頻繁に必要な釣りで重宝するのが「リアドラグ式」と呼ばれるリールです。フロントドラグ式とリアドラグ式を比較して見てみましょう。
リアドラグがなくてもヤエン釣りは成立しますが、あるととても便利なことは間違いありません。
ワタクシもヤエン釣り初心者の頃は、フロントドラグのリールで頑張っていました。しかし、ドラグを緩めた際にスプールごと海に落としてからは、リアドラグを導入しております。
イラストを描いて思いましたが、本当にドラグの調整が多い釣りですね。
アジ投入時は、「ドラグを締める」、アオリイカのアタリ待ちの中は「ドラグを緩める」、アオリイカがアジを捕食中に寄せるときは「ドラグを少しだけ締める」、ヤエン投入時は「イカの逃げに備えて緩める」、アワセを入れる時は「ドラグを締める」という調整をします。
慣れてくると、ドラグ操作も指で覚えて簡単にできます。その指先の役割を担ってくれるのがリアドラグ式リールなので、ヤエン釣りにハマれば必ず購入されるかと思います。
ダイワとシマノのリアドラグ式リール
多くのヤエン師が使っているリアドラグといったら、ダイワのアオリマチックシリーズと、シマノのアオリスタシリーズが有名です。
アオリマチックは旧モデルから大幅に仕様変更があり、フロントドラグとリアドラグの両方搭載のモデルになりました。外観はフロントドラグ式っぽくなりましたが、れっきとしたリアドラグ。中身が充実化されております。
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メーカー公式HPはこちら。
こちらは、シマノのリアドラグ式リールアオリスタ。
アオリスタシリーズは、お値段も手頃で高性能です。
2~3万円のリール並みに、ドラグの滑り出しが非常に滑らか。コストパフォーマンスは最高だと思います。
個人的な不満を挙げるとすれば、ドラグのジージー音が小さいことです。近くで待機している時は聞こえるのですが、風や波の音がそこそこある時はドラグ音に気づかないことがあります。
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道糸
ヤエン釣りはナイロンまたはフロロラインで2~3号を使用、後述する環付き針に直結します。
安物のラインでも十分通用しますが、途中に結び目などがついているラインは絶対NGです。ヤエンが結び目のところでストップしてしまいます。
ヤエン釣りも盛んになってきたこともあり、近年ではラインの滑りをよくした「ヤエン専用ライン」とかも各社から販売されております。(最近の釣り業界は、「 ~専用 」が大好きですね・・。)
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環付き針
環付き針とは、根本部分が輪っかになっているタイプの針です。
ワーム釣りなんかは全部このタイプですね。
釣具屋のアオリイカコーナーにも専用品が販売されてますが、ブラックバス用とかクロダイ用の針でも十分です。
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↑私はチヌ針2~4号をよく使います。チヌ針1号でもヤエン用としては全く問題ないのですが、もう少し大きい2~4号針なら活きアジをキジハタ(アコウ)や青物が丸呑みしてきた時に、フッキングしやすいのでおすすめです。
アジの泳がせ釣りは、外道もリッチな獲物が多いので、しっかりゲットしていきましょう。
アジを活かす道具類
アジを活かしておくための道具として、バッカン・エアポンプ・水汲みバケツ・ロープ・アジネットなどが必要です。
水汲みバケツやロープ、アジ用ネットは安物で事足りますが、バッカンとエアーポンプはちょっといいのを買うことをおすすめします。なんといってもヤエン釣りの主役は活きアジですので。
↑の写真では、活きアジの輸送・活かし道具でバッカンを載せておりますが、バッカン同等以上の活躍をする「アジバケツ」・「アジスカリ」という製品が第一精工社から販売されております。どっちも良いところがありますので、ご参考にしてください。
アジバケツ・アジスカリについて、詳しくはアジ釣り専用記事を書いておりますので、ご覧ください。
シマノ 釣りバッカン 36㎝
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ハピソン エアポンプ 強弱切り替え機能
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アジ用ネット
水汲みバケツ
第一精工 アジバケツ 36cm
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第一精工 アジスカリ 33cm
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タモ網とタモの柄(え)
釣りで使う網は、タモと呼ばれております。
コロッケサイズのアオリイカならそのままブッコ抜きで問題ありませんが、ペットボトルサイズだと身切れして逃げられてしまうので、タモ(またはギャフ)は必須です。
釣具店に行くと、廉価品は「網」と「柄」がセット販売されていることが多く、中級品以上になると購入者の用途・嗜好性に合わせ「網だけ」とか「柄だけ」の別売りケースがほとんどです。
長さも2~7mくらいまで幅広く販売されておりますが、長くなる分重量は増すので扱いが難しくなります。このあたりは、行かれる釣り場に応じて購入時
に検討すると良いでしょう。
あと、玉の枠も「折りたたみ式」と「一体式」があります。どちらも網の交換は可能ですが、携行性を考えると個人的に折りたたみ式がおすすめです。
携行性で劣ってしまう一体型の玉の枠ですが、折りたたみ式より強度が強いという点は優れております。また、数年前から「タモジョイント」という一体型を折りたためるアイテムが流行しております。
タモジョイントを使うと、タモ網を背中に背負えるので「なんか釣りが上手そうな人」に見えます。釣りガールにモテたいという人は、迷わず一体型+タモジョイントで決めましょう。
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三脚と竿受け
アオリイカのヤエン釣りをする時、三脚と竿受けがあると、非常に便利です。
↑の写真ですが、ワタクシはカメラ用の中古三脚をリサイクルショップで買ってきて、それに第一精工社の「スーパー受二郎」という恥ずかしい名前の竿受けを装着しております。
竿受け次郎の固定には、三脚との間に木材を噛ませる工夫をしております。といってもビスで固定しているだけ。
こうすることで、クランプの接地面積を稼ぐことができ、強固に固定することができます。
竿受けを使うメリット
この竿受けを使うメリットは2つあります。
メリット① ドラグがスムーズに出る。
竿先を下げてアタリ待ちができるので、イカが乗った時にドラグがスムーズに出ていってくれます。普通に地面にベタ置きするのに比べ、イカに与える違和感も少なく、リールのスプールも地面に干渉しません。
メリット② 周囲の釣り人にパーソナル領域を認識してもらいやすい。
ヤエン釣りは活きアジを使う釣りなので、竿とは別の方向へ糸が伸びているケースが多いです。
そんな時に三脚+竿受けを使っていると、周囲の釣り人に「あそこはヤエンやっているから、仕掛けを放り込まないようにしよう」と認識してもらいやすいです。
但し、周りに気を遣わず一人で竿を3~4本とか出しているヤエン師にも困りもの。アジがどこに行ったかも管理できないし、オマツリして周囲に迷惑を掛けます。1人で出すヤエン竿は1~2本までにしましょう。
ネーミングがダサすぎること、価格が3000円近いというデメリットを無視すれば、ヤエン釣りで最高のパフォーマンスを発揮する竿受けです。信頼の第一精工製ということもあり耐久性も抜群で、長年故障なく使い続けております。
パーツが折りたたみできるのでスーパー受二郎自体はコンパクトになりますが、三脚自体が大きいので結局荷物は多くなります・・。でも、ウナギ釣り・すっぽん釣りなどの待ち釣りに流用できるし、買って後悔することはありません。
ヘッドライト
近年のヘッドライトはLEDが当たり前となり、高照度化が進んでおります。
商品パッケージだけみてもわからないことが多いと思いますので、まだヘッドライトを持っていない方は、以下の記事をご覧いただければ釣りに便利な機能など把握していただけるかと思います。
夜釣りに使うヘッドライトの目安は、明るさ150lm(ルーメン)以上・電池の持ちが5時間以上が基準です。
とりあえずは、ヤエン・バッカン・水汲みバケツ・エアポンプ・環付き針があれば最低限のスタートは切れます。
ぜひ、ヤエン釣りにチャレンジしてみてください。ヤミツキになりますよ~!
それでは、本日はここまで。また別の記事でお会いしましょう!