皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。
嫁「チャリンコパンクしたし。」
私「あ、はい。」
嫁「何とかするよし。」
私「あ、はい。」
そんなこんなで修理道具一式を用意。
自分で自転車のパンク修理をすることにしました。
自転車がパンク。と思ったら・・・
修理に取り掛かる前に、嫁に状況を聞き込みします。
すると、ガラス破片を大量に踏んだとのこと。
おいおい、それってタイヤもチューブも裂けてるんと違うか。
様子を見るため自宅の駐輪スペースに行くと、確かに自転車前輪がパンクしております。
で、なんの気なしに横を見ると…
ワタクシの原付バイクもパンクしているではありませんか。
※イタズラではなく、経年劣化でした。
自転車と原付がパンク・・がびーん。
触ってみてますが、タイヤがベッコベコにへこんでおります。
嫁に報告すると、自転車のパンク修理は急ぎでないとのことなので、今回は原付のパンク修理に取りかかることにします。
我が家の原付バイク事情
ワタクシの原付バイクは、18年前に購入したホンダスーパーカブ90カスタム。
年季が入りまくっております。
パンク修理をお店に頼むと・・・
ご存知の方も多いと思いますが、パンクって結構厄介。
自分では、「パンク修理だから2000円くらいかな」と思って、バイク屋までヒーヒー言いながら原付バイクを押していったものの「お客さん、これはチューブとタイヤの交換も必要だから10000円くらい必要だよ。」と言われることがよくあります。
んで、何もわからない素人さんだと「えっ、本当にチューブ・タイヤ交換って必要なのかな?」という疑問が出るものの、背に腹は代えられません。
遠路はるばる原付バイク(または自転車)を手押ししてきたこともあって、そのまま依頼することになります。
お金で済むならまだ良い方です。
パンク修理は自分で出来た方が、絶対に良い。
そんな経験を繰り返していくうちに、「工具などの初期投資は掛けても、パンク修理は自分で直そう。」ということになりました。
それから10年くらい経ちますが、基本的にタイヤ交換・パンク修理・ブレーキパッド交換・スプロケット交換・チェーン交換・エンジンオイル交換・バッテリー交換など、一通り自分で出来るようになりました。
自分でパンク修理をDIYするメリットとデメリットを挙げます。
- 任意の時間に修理できる。
- 修理店まで持っていく苦労がない。
- また壊れても、自分で出来ちゃう。
- 長い目で見て維持費が安くつく。
- 道具や材料を買う初期費用が掛かる。
- 道具の置き場所が必要。
- 手が汚れる。
メリットに比べれば、デメリットは小さなものです。
工具類の費用は、予めAmazon等で調べる事ができるので安心。他人任せで不意に追加請求されることもありません。自分への投資と考えましょう。
それでは、Let’s パンク修理!
スーパーカブの後輪パンク修理をしよう。
まず、最初に、修理スペースを確保しましょう。
あまり近くに他人の車やバイクがあると、作業がやりにくいですし万が一転倒したときに危険です。
作業① バイクを修理台に乗せる。
ワタクシの場合、原付の社外品マフラーを装着している為、センタースタンドを撤去してしまっております。
つまり、直立できない。むむむ。原付のパンク修理には車体を直立させる必要があります。そこで、家に転がっている木材(2×4材、合板)の切れはしを流用して自作作業台を作っております。
自作の直立スタンド。2×4材と合板を裏でビス打ちしております。
逆サイド。後輪が少し浮くくらいに設計して作っております。
原付バイクは純正直立スタンドがついておりますので、この様な自作台は基本的には不要です。
作業② ホイールの固定ナットを取り外す。
12mmメガネレンチを使用してナットを外しましょう。
こちらがメガネレンチ。
12mmと14mmのナットが外せるタイプです。
メガネレンチとスパナの違い
バイクや自転車は、ナットが固着しているケースが多いので必ずメガネレンチを使いましょう。スパナは普段気軽に使えますが、バイク・自転車メンテナンスではナット舐め(なめ)を多発するのでタブーです。
スパナは舐めやすいので、使用NG。メガネレンチを使いましょう。
外したナットと、ゴムキャップは紛失しないようにしましょう。
作業③ タイヤレバーを駆使して、タイヤのビードを外す。
タイヤレバー。ビードをめくるのに使います。
タイヤのビードってなんぞ?
イラストを用意しました。
タイヤって、意外と柔らかいんです。道路に面している面なんかは指で押せば凹むレベル。
でも、全部が柔らかいわけではありません。走行中にホイールから外れたりしないように側面だけビードという硬いゴム層で覆われております。
パンクの大半は、チューブの穴あきが原因ですが、チューブを取り出すには先にビードを外す必要があるのです。
ビードの外し方
ホイールを支点にテコの原理でビードを外します。
まず、1本目のタイヤレバーを差し込みましょう。続いて2本目を差し込むのですが、位置は1本目から30cm程離したところに差し込みます。この時に1本目に近すぎるとビードの反発が強すぎてめくれません。
この30cm程離すというのがミソです。
2本のレバーを同時にめくろうとして下さい。結構力が要ります。すると、どちらかのビードが多めに浮く筈です。但しタイヤレバー2本では、それ以上浮き上げさせる事は困難です。
そのタイミングで、1本と2本の中間に3本目のタイヤレバーを突っ込みます。そして、1〜2本目の多めに浮いたタイヤレバー1本と3本目のタイヤレバー(計2本)を力強くめくります。
ぶりんっとビードが外れました。どんどんいきましょう。腕2本しかないので、このやり方がワタクシ的にはベストです。テコの原理でゆっくり力強くです。中のチューブを傷付けない様に意識しましょう。最悪チューブが傷ついても大丈夫です。直すか、交換するか出来るようになるのですから。
片側のビードが1周外れました。
続いて、もう片側のビードも同様に外します。
慣れたら早いものです。タイヤレバー3本駆使しましょう。
そして……………。
はい、両側のビードが外れたのでタイヤチューブの取り出しが出来ます。
タイヤチューブが取り出せました。
さて、ここからは自転車屋とかでよく見る光景です。あのトロブネと呼ばれる水溜めを用意します。無い場合はバケツでも構いません。要は、チューブを水の中に突っ込んで泡がブクブクでるのを確認できればOKです。
水に沈める前にチューブに空気を入れます。
英式・・・自転車用
米式・・・バイク用
詳しくは、記事最後にイラスト付きで後述します。
今回は、原付バイクなので米式の空気入れを用意する必要があります。
空気入れには英式(自転車用)と米式(バイク用)があります。
両方対応の製品を購入しましょう。
一旦話を戻して、
チューブは最大まで空気を入れる必要はありません。
空気量が半分くらいでも漏れている箇所が有れば気泡がでるのですぐわかります。
逆に空気を入れすぎると、チューブを全周引き出しながら確認する際にホイールとチューブが強く擦れてしまうので、パンパンに膨らまさない方が漏れ点検しやすいです。
空気を入れたら、水が入らない様にキャップをしましょう。
特に異常なしですね。
む?
むむ?
発見!ありました。バルブ付近です。但し、バルブではなくてゴム部分のようです。
ゴムパッチによる補修が不可能だった
うわ、奥に深く裂けてる!!
ん?この裂け方って、製品不良?
よく見ると、裂けた箇所が何かを踏んだりイタズラの裂け方ではなく、バルブ付近ゴムの製造不良っぽいのです。うーん、これはどうしようもない。
しかも、場所が悪い。平面箇所ならゴムパッチという補修具を貼り付けて直せるのですが、この位置はバルブに近すぎて使えません。何とか貼っても近いうちにまたエア漏れするのが容易に想像できます。
うわーん。このチューブまだあんまり使ってないのに。。。どこかホームセンターで買ってきたのは覚えているのですが、正確な明細がありません。
悩んでも仕方がないので、サイズを確認してAmazonで即ポチ購入。
購入した型番はこちら ↓
DUNLOP(ダンロップ)バイクタイヤチューブ 2.25:2.50*70/100-17 バルブ形状:TR4 リム径:17インチ 134047 二輪 オートバイ用
ダンロップ製のタイヤチューブです。ダンロップなら大丈夫だろうと自分に言い聞かせます。
ゴムパッチによるパンク修理の域を出ました。
- ゴムパッチで修理ができないケースもあり。
- 修理できない時は、新品チューブ交換。
次のステージは、チューブ交換です。
作業の手間を星★数で表すと、
パンク修理★★☆☆☆
チューブ交換★★★★☆
タイヤ交換★★★★☆
といった具合です。一気に手間が増えますが、慣れたら30分くらいで出来るようになります。
次回、パンク修理編 → チューブ交換編をお送りします。
グスン。
本記事でご紹介した製品
12mmメガネレンチ
(2025/01/28 09:13:36時点 Amazon調べ-詳細)
タイヤレバー
こちらワタクシは3本入りモデルを使っていています。正直、2本では初心者だと無理ゲーです。
トロブネ(バケツ)
これはトロブネ(トロ船)でなくても、家に転がっているバケツや衣装ケースでも代用可能です。水が溜まればOK。
空気入れ
ワタクシは電動モデルを使っております。
車のシガー電源に挿して空気入れができるので楽です。
但し、近くに電源がないと上記製品は使えません。
(車がない、もしくは車と原付を横付けできない等)
一応、変換アダプタを使えば100Vコンセントでも可能ですが……
↑こんなの。あまり現実的ではありません。
そもそも100Vコンセント自体が駐輪場近くになかったりします。
戸建住宅に住んでいている等、場所の制約が掛かるので購入には注意が必要です。
ということで、基本的には王道のシャコシャコ手動ポンプの方が使い勝手が良いと思います。
あと、先述しましたが、空気入れ購入前にもう一個注意点があります。それは、自転車のバルブ形状は英式(イギリス式)であるのに対してスーパーカブのバルブ形状は米式(アメリカ式)であるという事です。こればかりは規格が違うので、何をどうやってもそのままではハマりません。
追記:バルブ形状イラスト作成しました。
空気入れによっては、先っぽのアダプタを付け替えるだけで英式・米式を簡単にチェンジできるものもありますので、ご参考にして下さい。
こちらは英式・米式どちらのバルブにも対応。なんなら仏式(ロードレーサー自転車)にも対応するとかどうとか。
英式(自転車)・米式(原付)両方使える空気入れを選びましょう。
本記事で紹介できず、次回持ち越しの製品
パッチ補修キット
ダイソー、ホームセンター、ネット通販どこでも手に入ります。ヤスリ・ゴムパッチ・接着剤の3点セットになっております。
ゴムハンマー
ハンマーは、ゴム製ヘッドの物がタイヤチューブを叩いた時に傷付けず良いです。ダイソーでも似たようなハンマー売っております。なんなら金属ハンマーでも代用は可能。その時はヘッドをビニールテープで覆うか、チューブに布を被せて保護してから叩きましょう。詳しくは次回記事に書きます。
虫ゴムドライバー
カブのバルブ内の虫ゴム交換・空気抜き・パンク修理時は必須になる商品です。
これはダイソーで売ってないので、Amazonかバイク用品店で入手が必要です。パンク修理前までに必ず事前準備しておきましょう。
虫ゴム
ダイソーには自転車用(英式)の虫ゴムしか置いてないです。
原付やバイクの米式バルブ用虫ゴムはホームセンターかネットなどで入手可能です。
購入時は、必ず上述の虫ゴムドライバーも一緒に揃えましょう。虫ゴムドライバーが無いと、作業ができません。こちらも次回記事で詳しく解説します。
タイヤチューブ
今回、まさかの補修不可で新品チューブを購入。
Amazonの到着を待ってから作業に取り掛かります。値段も安いし、1本予備で買っておくべきでした。ぐぬぬ。
それでは、すみませんが次回記事作成まで今しばらくお待ちください。
※記事の続き、できました。中編をどうぞ!