皆様、こんにちは!
DIY解放区管理人のぼんたでございます。
先日、自作スタンダードヤエンの作り方をご紹介させていただきました。

自己流ではありますが、ヤエンの作り方・ノウハウをたくさん盛り込めたので、是非お読みいただければ幸いです。
本日は、スタンダードヤエンが作れるようになった方に向けて、跳ね上げ式ヤエンという高性能ヤエンの作り方を紹介させていただきます。
跳ね上げ式ヤエンとは?
跳ね上げ式ヤエンとは、ヤエン中央部に折れ曲がり構造を搭載しているヤエンです。
スタンダードなヤエンと比較すると、アオリイカに針が掛かりやすいのが特徴です。
※本記事では秋イカをターゲットにしたヤエンサイズをご紹介します。春イカ用は適宜寸法調整お願いします。
跳ね上げ式ヤエンを自作しよう。
跳ね上げ式ヤエンの製作は、おおまかに5工程あります。
工程① 後方部パーツを作る。
工程② 前方部パーツを作る。
工程③ ドッキング。
工程④ 針の取り付け。
工程⑤ 最終チェック。
完成!
工程① 後方部パーツを作る。
まずは、ステンレスバネ線(太さ0.8mm)を用意します。(長さ50cmのものが市販されております。)

先端5〜10mmのあたりを、ラジオペンチでクイっと曲げます。

次に、丸ペンチで円形の糸掛け部分を作ります。

ヤエン尻側の糸掛け部分が出来ました。

糸掛けトップ(最上部)から3.8cmの箇所にマジックで印を付けます。

印をつけたところを、90度曲げます。

先程曲げたところから、9.5cmの位置に印を付けます。

印の箇所をラジオペンチで30度くらい曲げます。

写真のように、逆からも同じくらい曲げます。

その後、下の写真・寸法を参考にフラットになるように曲げ曲げします。

これで、後方部パーツができました。
後方パーツにはあと一つ支柱が必要なのですが、後ほど作ります。
工程② 前方部パーツを作る。
次に、前方部パーツを作ります。
まずは、ステンレスバネ線(太さ0.8mm)を16cmで切断。

ステンレスバネ線(16cm)と、ステンレスパイプ(内径1.0mm/外径1.4mm)を垂直にハンダ付けします。
ステンレスパイプは2cm位の長めの方が、しっかり握って銅線を巻きやすいです。
※長い分は後ほどカットするので大丈夫です。

銅線(太さ0.19〜0.20mm)を用意します。

テンションを掛けながら、銅線を巻きましょう。
端から3.5cmの箇所に固定しました。

机が傷まないようにダンボールなどを敷いて、ステンレス用フラックスを1滴垂らします。

ハンダごてで銅線を熱してからステンレス用はんだを少量流し込みます。
はんだ付け作業は、写真に写っているツールクリッパーという工具があると、両手を自由に使えるようになります。

ハンダ付けができました。

次に、長すぎるステンレスパイプを切断します。
ステンレスパイプの切断作業は、ミニルーターとダイヤ円盤ビットを使います。

ウィーーン。丁寧に切断しましょう。

切断後、外側にギザギザの切断バリが発生しております。

バリ取りには、ダイヤモンドビットを使いましょう。

内側のバリは、ステンレス線をシャコシャコ出し入れして取り除きましょう。

ステンレスパイプがスムーズになったら、前方パーツと後方パーツを仮組みしてみます。

バリを取る前に仮ドッキングしておけば良かったのですが、やっちゃいました。あと1mm位削りましょうか…。ウィーーン。

一直線にピッタリと重なりました。

次に、前方パーツと後方パーツのステンレス線が重ならないところにマジックで2箇所印を付けます。

このマジックの2箇所用に、糸掛け支柱を2つ作ります。
5mmくらいでクイッと曲げて

丸ペンチでクルッと成形します。

この糸掛け支柱は、トップから高さ2.8mmで曲げましょう。(2個とも)

2個出来ました。

よく見ると、最後の折り曲げ箇所を逆に曲げてしまっております。
その内の1個を、先程のマジックで印付けた場所に固定します。
銅線マキマキ。

ハンダ付けします。

次に、跳ね上げ具合を決める部品を作ります。
ステンレス線(長さ5~6cm)を、鉄状の棒(太さ2mmくらい)に巻いてU字状に曲げましょう。

↓こんな感じに仕上がりましたが、もう少し細くしたいです。

ラジオペンチで軽く挟んでスリムにしました。

1.5cmのところに、マジックで印します。

印のところを曲げ、5mm程残して切断します。

この部品を先ほどマーキングした箇所にハンダ付けするのですが、注意点があります。

↑これはダメな配置です。
後方パーツと組み合わせた時に、ステンレス線が狭い箇所に挟まってしまい、上手く跳ね上がりません。
↓が正しい配置です。この配置で銅線を巻いて固定しましょう。

ハンダ付けできました。

ここで、後方パーツにも支柱を付けます。
写真のヤエン尻側から6.5cm箇所にマーキングしましょう。

ここまできたらハンダ付けも慣れてきていると思います。

これで、前方パーツと後方パーツの部品がほぼ出来上がりました。

これからドッキングして組み上げます。
工程③ ドッキング
後方パーツと前方パーツを組んでいきます。
跳ね上げ用のガイドに通して…

ステンレスパイプに通します。

ここから、ステンレスパイプを工具代わりに使います。
ステンレスパイプをしっかり奥まで差し込んで…

クイっと曲げます。

とても地味な作業ですが、ステンレスパイプを使う事で、綺麗に無駄なく垂直曲げが出来ます。
さらに、ラジオペンチで押さえながら、ステンレスパイプでもうひと曲げ。
余った部分はラジオペンチかミニルーターで切断しましょう。

ラジオペンチで切断した部位は尖っているので、ミニルーターで整えます。

ここで、跳ね上げ確認。しっかり可動します。

ここでスムーズに動かないと、跳ね上がりヤエン製作は失敗です。
支柱の位置を微調整しましょう。
工程④ 針の取り付け。
いよいよ最終工程です。
針を自作してハンダ付け・曲げ加工していきます。
ステンレスバネ線(太さ0.6mm)2cmを10本。
自作針の作り方は前回記事をご覧下さい。
ミニルーターとステンレスバネ線があれば、どなたでも製作可能です。


針5本を先端付近で銅線巻き固定します。

ハンダ付け出来ました。こんな少量ハンダでも1kgサイズのアオリイカでも対応可能です。

続いて2箇所目。
第1支柱から8.5cmのところにマーキングします。
このあたりは餌のアジやアオリイカのサイズによって調整して下さい。

マーキング箇所を起点に、針を銅線巻き固定します。

ハンダ付け出来ました。

さて、ここでまたステンレスパイプの出番です。

グイーッと奥まで挿して…

クイっと曲げて、針を起こしていきます。

その後、丸ペンチで成型していきます。

指が刺さらない様に注意しましょう。

全体のチェックをします。うーん、美しい…。

成形が完了したら、はんだ付けで付着したフラックスを水道水で洗い流します。

工程⑤ 最終チェック。
ガン玉おもりをセットして、バランスを調整します。

重心バランスや滑り具合等を見るため、糸を張っています。
写真ではちょっと見えにくいですが、糸の途中にセロテープを取り付けております。

その後、セロテープ右のあたりを握ってアオリイカに見立てます。
少し傾斜を付けてヤエンを滑らせると拳にチクッと針先が当たります。イテテ、よしよし!

接合部アップ。

針部分アップ。

はい、これで完成です!
以上で、跳ね上げ式自作ヤエンの作り方紹介はおしまいです。
読者の方へ
いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
今回、跳ね上げ式ヤエンの自作は手順が多いため、写真をたっぷり掲載させて頂きました。
自作したヤエンでアオリイカが初めて釣れたら、そりゃもうドッキドキの感動間違いなしなので、ぜひお試しください。
材料・道具のご紹介
記事で掲載した材料・道具のご紹介をさせていただきます。

・0.8mm(ヤエン本体用)
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・0.6mm(ヤエン針用)
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必ず専用ステンレスバネ線を使いましょう。ホームセンターのステンレス針金はバネ性がないので使えません。
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ケイバ社のラジオペンチ。普通のペンチでは苦手な先端部分も、よじれずしっかり掴める逸品です。
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刃先にギザギザがないので、対象物を傷つけないペンチです。この丸ペンチは100均のセリアの手芸コーナーでも入手が可能です。
跳ね上げ式ヤエンの製作には、支点部分とステンレス線曲げに使います。
他のサイズだとブカブカで使い物にならないので、ご注意下さい。
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カツクラというメーカーからヤエン製作用に太さ0.1mm銅線も販売されておりますが、細すぎてすぐ切れてしまい扱いにくかったです。
上記リンクの太さ0.19mm銅線が、スリムで強度もあるのでおすすめです。
※銅線に限らずエナメル線も(ハンダで被覆を溶かすので)使えます。
セット品がお得です。ステンレス材のはんだ付けに使用します。フラックスは強力な酸でステンレスの被膜を溶かす役割があります。
値段がピンキリなはんだごてですが、30W以上なら他の釣り具を製作(タコジグやギャフ等)する時に役立ちます。
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ヤエン製作は普通の基板ハンダ付けと違って空中でハンダ付けする必要があります。
この様なクリップ台があると、両手が使えるので自由に作業できます。
本ブログで何度も登場しておりますが、ヤエン製作に限らず釣り小物などを自作する時の必需品となっております。
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自作針を作る時に使います。ミニルーター本体と組み合わせて使います。
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バリ取りや、はんだ材の塗りすぎを削る時などに使用します。ミニルーターを買うとおまけで何本かついてくることがあります。
それでは、また別の記事でお会いしましょう!