皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、滋賀県琵琶湖の小鮎釣りで使う寄せ餌の作り方をご紹介しようと思います。
小鮎釣りに関する他の記事をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。↓
小鮎釣りは、滋賀県内の琵琶湖・河川で昔から親しまれているレジャー、というかもはや風物詩です。
釣れるシーズンは、4月〜8月と長い期間で楽しめることもあり、県内外から多くの方が小鮎釣りに訪れて来られます。
さてそんな小鮎釣りですが、同じ釣り場ポイントでも寄せ餌で釣果に歴然の差が発生することがしょっちゅうあります。
釣果を大きく左右する寄せ餌
隣の釣り人とほぼ同じポイント・同じ仕掛けを使っているはずなのに、釣果に大きな差が出る・・・そのような場合、寄せ餌が隣の人より劣っているとお考え下さい。
悲しいくらい、モロに差がでます。
逆に、よく釣れる配合の寄せ餌を作ることができれば勝ち組確定です。
本記事ではワタクシが普段作っている基本の寄せ餌レシピをご紹介させていただきますが、ご自身で独自のアレンジを加えていただく事で、もっと釣れる寄せ餌を作れるかもしれません。
よく釣れる寄せ餌の条件
まずは「 どんな寄せ餌がよく釣れるのか 」について、以下のイラストをご覧ください。
では、↑のイラストを基に、ひとつずつ解説していきます。
よく釣れる餌の条件① 釜揚げシラスの割合が多いこと。
小鮎は、釜揚げシラスが大好物です。
結論から言うと、スーパーで「釜揚げシラス」を購入して、純度100%のシラスミンチを撒き餌に使えば、小鮎は簡単に釣れます。
純度100%のシラスミンチはよく釣れるのですが、まとまりがなく、水中でのバラケが極めて早いため、あっと言う間に消耗してしまいます。
当然、釣行1回あたりのエサ代もえげつないことになるので、現実的ではありません。
そのため、釣り人が自作寄せ餌を作る時は、釜揚げシラス + 混ぜ物(小麦粉・パン粉・魚粉等)をすることで、バラけ・まとまり・カサ増し・集魚効果UPを調整しております。
この際、予算をケチりすぎて混ぜモノの割合を多くし過ぎると釣果が下がる場合もあるので、ほどほどにしましょう。
目安は、体積比で釜揚げシラス50 : 混ぜモノ50の割合です。
よく釣れる餌の条件② 水中で適度にバラけること。
寄せ餌を自分で作る時に、最も重要視しなければならないのは、「 寄せ餌のバラケ具合の調整 」です。
一般的に、バラけ役に「 パン粉 」、まとまり役に「 小麦粉 」を使用します。
このバラけとまとまりという相反する現象をうまく調整できれば、水流の中で寄せ餌と仕掛けが長時間同調してくれて、好釣果を得ることが可能になります。
小麦粉は、寄せ餌に粘りけ・まとまりを持たせて長時間らせんに留まらせる必需品ですが、使い過ぎは厳禁です。
大量に混ぜすぎると、全然バラけずに釣れない寄せ餌となってしまうので注意しましょう。
寄せ餌を作っている最中で、適度なバラけ具合を確認することは可能です。
本記事後半で、簡易的なバラけ確認方法をご紹介しておりますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。
よく釣れる餌の条件③ 集魚剤の活用
上述の『 バラけ調整 』が出来ていること前提ですが、コアユにも集魚剤の活用が有効的です。
現地でよく使われている集魚剤としては、魚の削り粉(魚粉)や食塩が有名です。
匂い + 水中で舞い散る視覚効果が付加されるためか、混ぜ込むと確実に釣果は良くなります。
食塩の効果の程は、長年使用しているワタクシも正直なところ把握できておりません。
ただ、ベテランのおっちゃんらがこぞって「食塩混ぜるとコアユが長いこと寄りつくで。」と教えてくれたので、お守り的に混ぜてます。寄せ餌の防腐効果もありますし。
他に、サナギ粉やニンニクエキス・エビ粉とか混ぜ込む釣り人もいます。
琵琶湖などの止水域でエビ・サナギ系を使うとブルーギルが寄って、周囲の釣り人に迷惑が掛かりひんしゅくを買うのでご注意ください。
各自、これは!と思うオリジナル集魚剤があれば試行錯誤して混ぜ込んでみましょう。
ここからは、ワタクシのコアユ寄せ餌のレシピをご紹介していきます。
小鮎用寄せ餌の材料
小鮎釣りで使う寄せ餌は、近所のスーパーで揃えることが可能です。
今回ご紹介する自作撒き餌は、琵琶湖・河川どちらでも使えるワタクシのスタンダード配合レシピです。
↑のイラストは、釣行5〜6回分たっぷり作る分量でご紹介しておりますが、初めて小鮎寄せ餌を作られる方は、失敗時のリスク分散・冷凍庫の保管スペースを考慮して、半分くらいの分量でスタートした方が良いかもしれません。
それでは、材料をひとつずつみていきましょう。
釜揚げシラス 5パック 627g
釜揚げシラスは、お店によって価格差がとても大きい商品なので、購入時は必ず単価をチェックしましょう。
このたびスーパーでなんと138円/100gで激安販売されていたので、まとめ買いしました。
ワタクシの近隣スーパーでは平均的に400円/100gという価格帯が多いのですが、よーく探せば200円/100gより安いお店もちらほらあります。
半額セールもされやすい生鮮品なので、安い時にまとめ買いしておきましょう。(冷凍保存可。)
魚の削り粉 3パック
お好み焼きやタコ焼きの風味づけとして大人気の削り粉は、一袋100円程度で販売されております。小鮎釣りの釣果UPが見込めるので、必ず混ぜております。
いつもは1〜2袋使用するのですが、今年は3袋とリッチな寄せ餌で攻めます。(去年の残り物がありました。)
薄力小麦粉 300g使用
小麦粉はどこのメーカーのものでもOKで、薄力粉を使用します。
家庭にあるもので十分流用できますが、嫁さんにはちゃんと声掛けをしてから拝借しましょう。無断で使用すると、のちのち揉める原因となりますので。
パン粉 80g使用
パン粉は、寄せ餌のバラけ・カサ増しに役立つ便利な混ぜ物です。
特にこれといったこだわりも不要で、一袋100円くらいの安価なパン粉でOKです。
食塩 1袋1kg
食塩は、丸ごと一袋使いきります。
淡水の魚に食塩?と驚かれる方もおられると思いますし、私もそうでした。
ただ、寄せ餌の腐敗防止に一役買うのと、常連のおいやん達の「塩はええぞ」の一言を信じて長年配合しております。
以上、5点がワタクシのコアユ撒き餌の配合レシピです。
読者の皆様も、これにプラスアルファで混ぜ物をして釣果アップを狙ってみるとよいかもしれません。
それでは、これら材料を使ってシラスミンチ団子を作っていきます。
シラスミンチ団子の作り方
それでは、早速作っていきましょう。
シラス+削り粉を混ぜ、すり潰します。
まずは、ジップロック袋に釜揚げシラスを全て投入しましょう。
そばで見ていたまめたも大興奮。
釜揚げシラス、大好物ワンよ。
ここに、魚の削り粉3袋も全て投入します。
削り粉の香ばしい香りが辺りに充満します。こりゃ釣れるな。
またもや、まめたが執拗にアピール。
釜揚げしらす寄こせワン!
さて、ここからが大変な作業です。シラスが1匹残らず潰れるまで、ひたすらすり潰していきます。
今回は削り粉を入れてからすり潰していますが、実際は、削り粉を入れる前にシラス単品ですり潰した方が楽です。
ねりねりねりねりねり。
ふう、量が多いし疲れた・・・。
ようやく全てすり潰すことができました。続きまして、食塩を投入します。
食塩一袋1kgを全て投入
食塩は、寄せ餌の腐敗防止に一役買うのと、常連のおいやん達の「塩はええぞ。」という言葉を信じて長年配合しております。
食塩の投入が終わったら、先ほど同様に混ぜ込みます。
食塩は、シラスを潰す作業程入念に混ぜないでもOKです。最終的に全ての材料を投入した時にしっかり混ぜ込みます。
食塩が軽く混ざった状態。続いて小麦粉(薄力粉)を投入します。
薄力小麦粉を300g投入
記事冒頭でもお話しましたが、小麦粉の分量は非常に重要です。
寄せ餌のバラケ具合を大きく左右する重要な混ぜ物だからです。
小麦粉多め | 小麦粉少なめ |
メリット エサ持ち物が良く経済的。 |
メリット よく釣れる。 |
デメリット バラけにくく、釣果が悪い。 |
デメリット 消費が激しく、エサ代高い。 |
適度に撒き餌がバラけつつもエサ持ちが長いのが良い撒き餌です。
パン粉 80g投入
今回は、シラスを安く買えて多めに配合したので、パン粉の量を80gと少なめに投入しました。
パン粉はカサ増しとバラケの2つの効果を持っており、分量を多少間違えても問題はありません。小鮎寄せ餌との相性がとても良いです。
すべての材料の混ぜ込み
大きめのボウルに移し替えて混ぜようとしましたが、ここで問題発生。
今回、作る量が多すぎてボウルでも容量オーバーという事態になってしまいました。というわけで、ダイソーの大型プラケースでワシャワシャ混ぜることに。
これで混ぜ込みしやすくなりました。
このままではパサパサで団子状にまとまらないので、水200ccを徐々に注ぎ込みながら混ぜ込みます。
ジョロジョロ。ワシャワシャ。
耳たぶぐらいの硬さになれば完成です。
さて、撒き餌もよい具合で出来上がりましたが、ここでバラケ具合の最終確認・調整をやっておきます。
バラけ具合の最終確認
バラケ具合は、実践をイメージしてテストします。
少量の撒き餌と螺旋(ラセン)を1つ用意しましょう。
撒き餌をラセンの内部までしっかり詰め込み、水を張ったボウルに投入します。
次に、お箸などを用いて水中のラセンを色んな角度から弾きます。
らせんが水流にさらされたり、川底で流されて小石にぶつかるイメージではじいていきます。
すると、やがてボウルの水が濁ってきますので、らせんを取り出して撒き餌の減り具合を確認します。
ボウルの水を新しい水に入れ替えて、再度ラセンを投入します。
今回、とても良いコンディションで撒き餌が減りました。一発合格で完成です。
もしバラケが早すぎる時は、小麦粉を少量ずつ足して混ぜ込み調整しましょう。
おおよそ、30~60秒でらせんの寄せ餌が溶けきる位がベストです。
シラス団子を成形・冷凍します。
撒き餌の調整も終わったので、あとはシラスを団子状に丸めて、冷凍するだけです。
今回シラスが多かったのでピンポン玉より一回り大きい団子が31個もできました。
小鮎釣行まで、冷凍庫で保存します。
カルキ臭が移らないようにサランラップに包み、ジップロック袋に入れて保管ておきましょう。
冷凍保存したシラスミンチ団子は、1シーズンは余裕で使えます。
コアユ釣行の当日、冷凍庫から4つくらい(半日持ちます)取り出して当日に持っていきます。(釣り場で少しほぐせば自然解凍されます。)
現場で撒きエサをこねる容器は、忘れずに持っていきましょう。あまり軽いと風で吹き飛ばされたりするので、重めの容器がおすすめです。
今回の小鮎自作餌の記事、いかがでしたでしょうか?
本記事をお読みになった方が自作の寄せ餌作りにチャレンジし、小鮎を爆釣されることをお願っております。
えーでもなんだかんだいって自作とか面倒くさいよっていう方、小鮎釣りを気軽に始めてみたい方は、市販の餌で手軽にスタートしましょう。
本日はここまでです。最後までお読み頂きありがとうございました。
釣れた小鮎を餌に、うなぎ釣りを体験してみてはいかがでしょうか?
当ブログでは、うなぎ釣りの記事を色々ご紹介おります。