皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、スーパーで売っている食材を釣りに活用しましょうという記事、
で書いている「魚の切り身エサ」の魅力・使い方にスポットを当ててご紹介していきます。
どこのスーパーでも手に入る魚の切り身ですが、「いまいち使い方が分からない」「投げるとすぐに身切れする」とお困りの方は、必見です。
まずは、メジャーな釣りエサの確認
よく釣れるエサについて、魚の視点と釣り人の視点で見てみましょう。
常食しているエサはよく釣れる
魚から見て「よし、食べよう!」という気になるのは、普段から常食しているエサです。
もちろん、多種多様なエサにチャレンジする魚もたくさんいますが、普段から食べ慣れているエサなら警戒心を抱くことなく食べてくれる場合が多いです。
エサは、口に入るサイズが大原則
切り身などを使う場合、エサは口に入るサイズに調整して用意しましょう。あまり大きいエサは、魚が興味を示さず警戒します。
美味しそうな匂いがいい。(集魚効果)
魚も嗅覚が発達しているので、匂いのあるエサは無い場合に比べて好釣果のケースが多いです。
・よく釣れる餌がいい。
・入手しやすいものがいい。
・身持ちの良い餌がいい。
・できれば安い餌がいい。
・次回も使える餌がいい。(保存性)
両者の願い、このどちらも満たす釣り餌となるとなかなか難しいものがあります。
これらを代表的な餌(イソメ類/オキアミ/切り身)で考察してみましょう。
イソメ類 | オキアミ | 切り身 | |
常食度 | ◎ | ○ | ◎ |
サイズ | ◎ | ◎ | ◎ |
匂い | × | ◎ | ◎ |
釣れる | ◎ | ◎ | ◎ |
入手性 | ○ | ○ | ◎ |
身持ち | ◎ | ○ | × |
価格 | △ | △ | ◎ |
保存性 | × | ◎ | ◎ |
どれも優れたエサなのですが、各一長一短あります。
イソメ類やオキアミは、釣具屋で買えてよく釣れる万能餌なのですが
①結構出費になる。
②釣具屋に行かないと買えない。
という制約があります。
特に②の「釣具屋に行かないと手に入らない」は遠征時に付きまとう課題で、夜中に釣具屋に寄っても閉店していたり、お店自体が畳まれていて困ったという方も多いのではないでしょうか?
そんな弱点をカバーできるのが、本日ご紹介する「魚の切り身」です。近所のスーパーで安く簡単に購入する事ができます。
魚の切り身のメリットとデメリット
先述した表でわかる様に、魚の切り身は多くの項目で◎を獲得しており、非常に有用性が高い釣り餌です。
魚の切り身で釣れる魚
メバル/ガシラ/アイナメ/ソイ/カレイ/ヒラメ/キス/アナゴ/タコ/コチ/ギンポ/ゴンズイ/ベラ/タイ/チヌ/グレ/メッキ/ウナギ/コイ/ナマズ/ギギ/その他たくさん
わざわざ遠くの釣具屋に行かなくても、近所のスーパーで簡単に入手することが可能。しかもよく釣れるエサなので、常連の餌釣り師には好んで使用されています。
但し、他の多くのメリットを踏み躙るかのように大きなデメリットがあります。
魚の切り身は、身持ちが悪い
魚の切り身はイソメやオキアミの様に外皮がないので、何も対策をせずに投入すると針外れしてしまうことがしょっちゅうあります。
これがまた非常に使い辛いのです。せっかくよく釣れて安くて入手性も良い釣り餌なのに・・!
本記事では、そんな身切れ対策にに有効な2つの方法を、実際の加工風景を交えながらご紹介していきます。
魚の切り身 2つの身切れ対策
まずは、近所のスーパーで魚の切り身を購入してきました。
今回は、半額シールが貼っていたイワシでチャレンジ。
半額ということもありますが、1パックにこれだけ入って52円という激安値。思う存分釣りに使う事ができますね。
早速捌いていきましょう。
三枚おろしに切り分け開始。
このような小さい魚の場合、普通の文化包丁よりも小型ペティナイフがあると切り分けが簡単にできます。包丁はよく研いでメンテナンスしておきましょう。
背中から尻尾にかけて切り込みをいれていきましょう。
次に、魚を裏返してもう一方も同様に捌きます。
はい、卸せました。
サバ、アジ、サンマ等と比べ、イワシは特に身が柔らかいので優しく扱う必要がありますが、集魚効果は非常に高く、よく釣れる魚です。
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身持ちを良くする技① 皮目を残す。
このように柔らかい魚の場合、身肉の部分は針止まりがとても悪いので、皮目を残すように切り分けする必要があります。
↑の様に、皮があれば刺した針のズレ防止に一役買ってくれるのでおすすめです。
実は、身の切り分け方にもコツがあります。下の写真を御覧下さい。
↑イワシなど柔らかい身のを切るときは、皮側がまな板に当たっている状態で切ると上手く切り分けすることができます。逆向きだと、身がグズグズに崩れてしまうのでNGです。
どんどんどんどん切り分けて行った結果・・・
ジャン!大量の切り身と、頭/内臓/骨のアラが採れました。
一切れで、約1円という超格安エサ。惜しげもなく使えますね。
身持ちを良くする技② 塩漬けにする。
皮目があっても、まだまだ針持ちの悪い魚の切り身。
そんな切り身ですが、塩を多めに振りかける事で身が引き締まり、身持ちが大幅に向上します。いわゆる塩漬けという加工です。
ナメクジに塩を振りかけると、塩がナメクジの体表からどんどん水分を奪っていく原理です。(浸透圧 : 塩分の濃いものに対し、薄いものが水分を移動させて薄めようとする働き)
写真では小さな小瓶で塩振りしていますが、実際は袋入りの安い食塩を多めに掛けます。
小瓶に入った「アジシオ」などの商品は、割高でもったいないので、袋で1kg入りとかの食塩を使いましょう。
この時に大切なのが、密閉度が高いタッパーを使う事。パッキン付きのタッパーなら尚良しです。
フタがパカパカ隙間のあるタッパーだと、保管時や移動時に生臭い汁が漏れ出して大惨事になってしまうので要注意です。
その後は冷蔵庫で保管して、釣行時に持っていきます。
浸透圧の影響で、切り身からは生臭い汁が染みだしてきますが、魚にとっては集魚効果が高い汁なので捨てずにそのまま漬けております。
もし、どうしても汁漏れが気になる場合は汁を捨てましょう。
釣り場での使い方
魚の切り身は、皮側から針を刺して、最後も皮側に針を出しましょう。
こうすることで、長く身持ちして針がズレるのを抑える事が可能となります。
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残ったアラ(頭/内臓/骨)の活用方法。
自宅で魚を捌くと採れるアラ。一般の主婦からすれば「生臭いごみ」以外何物でもありませんが、釣り人には「撒き餌」としての活用法があります。
というか、アラは市販の集魚剤に劣らないくらい集魚効果が非常に高いので、捨てるという選択肢がありません。
活用法① 足元に撒く。
簡単なアラの使い方として、釣り場で足元付近に撒くという方法があります。
時間の経過とともに、アラの放つ匂いに引き寄せられて様々な魚が集まるので、好釣り場にすることができます。
活用法② お魚キラーに入れて沈める。
2つめの活用方法は、「お魚キラー」というカゴにアラを入れ、海底に沈めて魚が罠に掛かるのを待つ方法です。
お魚キラーは、「掛けた罠に獲物が入っているかも!」というワクワク感が堪らない仕掛けなのですが、カゴ漁の一種に当たる為、使用自体が禁止されている区域が多いです。カニ籠、うなぎ竹筒、セル瓶漬けも同様。
使用の際は、管轄の漁業調整規則などを確認してから使いましょう。(よく行く釣り場の漁師さんに聞いた時は、サザエやアワビは放流管理してるから禁漁でダメ。アナゴやタコ・根魚類は別に構わないよとの回答でした。)
管理人は、ゴンズイという魚を確保する為に、このお魚キラーをよく使います。
ゴンズイはヒレ裏に強い毒針を持っており、釣り人から忌み嫌われている魚なですが、毒針さえ取り除いて加熱すれば無毒化します。
ゴンズイは、生きてる姿が小さいナマズみたいな容姿なので、長年釣っては捨てておりましたが、意を決して食べてみるとビックリ!
なんでこんなに美味い魚を捨てていたんだと後悔したくらい、天ぷらや煮付けにすると最高に美味しいので、是非おすすめです。
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捌くときは、包丁でなくSK11 SML-200というハサミを現地に持っていき、釣り場で解体しています。
まとめ
魚の切り身の活用法のご紹介、いかがでしたか?
釣具屋が近くになくて、イソメ・オキアミ代を節約したいっていう方は、是非お試し下さい。
魚を切り分けする手間は掛かりますが、代わりにアラが手に入ったりもするので、コスパはとてもいいですよ。自分でスーパーに行って調達、色々な魚で試してみましょう。
参考に、皮が厚く身が硬めで扱い易い魚は、アジ・サバです。
サンマ・イワシは集魚力は高いのですが、柔らかいので初心者の方はちょっと苦戦するかもしれません。もし、上手く捌けずぐちゃぐちゃになってしまったらお魚キラーのアラ用にしましょう。
また、ある程度の大きさなら、鮮魚コーナーのおっちゃんにお願いすると三枚おろしにしてもらえるので活用しましょう。その時に、「アラは持ち帰りたいので、下さい。」と伝えておきましょう。
あまり長く冷凍庫で保管していると、家族からブツブツ言われるのでご注意!
それでは、本日はここまでです。
また別の記事でお会いしましょう!