皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
本日は、最近手に入れた高音質の骨伝導イヤホンをご紹介します。2万円というおったまげた価格と、それに見合う素晴らしい音質・装着感が特徴の製品です。
骨伝導イヤホンの仕組み
普段ワタクシ達が聞いている音は、『空気伝導』と『骨伝導』の2種類があります。
あまり詳しく書いてもアレですが、
空気伝導 : 耳穴→鼓膜→小耳骨→蝸牛・聴神経を経て、脳が認識。
骨伝導 : 頭の骨からダイレクトに蝸牛・聴神経へ伝達。
という違いがあります。どちらも『音を振動で伝える』という点は共通しております。
骨伝導の話題でよく挙がる話ですが、「ベートーベンって実は難聴で、口に加えた棒でピアノを弾き、骨に伝わる振動で楽曲していた」なんてエピソードがあります。
※今回ご紹介する骨伝導イヤホンを作っているAftershokz(アフターショックス)社は、アメリカ発祥の企業で骨伝導でたくさん特許を取得、骨伝導業界のトップシェアメーカーです。
※骨伝導イヤホンは、大音量で試聴しているとドラムとかの重低音がプルプル震える現象があります。購入直後はこそばゆさがありましたが、慣れたら「こんなもんか」となりました。
昔の骨伝導イヤホン
ワタクシが骨伝導イヤホンに出会ったのは今から5〜6年前(2014〜2015年頃)なのですが、その時の印象は「とにかく音質が悪い」というものでした。
音がこもりまくっていて、AMラジオで滑舌の悪いおっさんがモゴモゴ喋ってるくらい酷いものでした。
時代が進み、骨伝導イヤホンの音質が飛躍的UP。
そんな黒歴史を持つ骨伝導イヤホンですが、毎年着実に音質が良くなってきました。
近年では、大型の家電量販店で実機の掛け心地チェックや試聴ができる特設コーナーが設けられていたりすることも。
値段も本当にピンからキリまでありますので、10000円以上のミドル〜ハイエンド機種の購入を検討している方は、掛け心地と試聴確認しておくことをおすすめします。
本商品AEROPEX AS800について
それではAftershokz社のハイエンド商品、AEROPEX AS800についてスポットをあてていきましょう。
尚、メーカーのAftershokzは『骨伝導イヤホン』ではなく、『骨伝導ワイヤレスヘッドホン』との表現を使っております。ご参考に。
スペック
ブランド : Aftershokz
型番 : AS800
製品名 : AEROPEX
色 :Cosmic Black
形式 : オンイヤー
方式 : 骨伝導
通信 : Bluetooth5.0
質量 : 26g
防水規格 : IP67
材質 : チタンフレーム
再生時間 : 8時間
購入時の価格 : 19500円前後(参考)
とりあえず目につくのは価格。むっちゃ高いです。
たかがイヤホンで2万円近くもするのか!と驚きます。
その代わり・・。
使用感① 装着感が最高!
重さは26gと超軽量!最高のつけ心地です。
やはり軽さは正義。長時間装用しても重さが全然気になりません。
家電量販店でいくつも着け比べて見ましたが、このAEROPEXが断トツで軽く、着け心地が良かったです。触り心地もスベスベマット仕上げで、『いいモノ感』に溢れております。
対抗馬でbocoというメーカーのFT-BT-1という製品が音も良く、価格も範囲内で有力候補だったのですが、実際に着け比べて比較すると少し重かったりして『装着している感』が否めませんでした。
個人により感じ方はそれぞれ異なりますので御了承ください。きっと、このbocoのFT-BT-1だけしか展示されていなかったら、この製品を購入していたと思います。
使用感② 強力な防水機能付き。
防塵防水規格は、IP67というかなり強力なスペックです。
防塵は最高の6。ホコリが侵入しません。
防水は8段階中2番目に強い7。水深1mに30分浸しても大丈夫なおったまげたレベル。お風呂でも使える事になります。
ただし頭洗ったりする時に邪魔なので、お風呂で使ったのは実際1回キリです。
使用感③ 充電方法について
充電は、マグネット式の特殊な専用コードを使います。
本体の充電端子にこの充電コードを近づけると、スムーズにカチッとくっついて充電がスタートしてくれます。
磁石式の専用コードを採用している理由は、防水維持の理由からだと思います。
特殊コードなので、断線したら充電できんのちゃうかと心配しましたが、製品には予備含めて2本同梱されているので安心です。
使用感④ 従来機種AfterShokz Airとの比較
本製品AEROPEX(Amazonで2019年5月発売)の従来機種に、AfterShokz Air(Amazonで2019年3月発売)というモデルがあります。
現行機種と従来機種の違いは、
・全体のサイズが30%小さくなった。
・13%軽量化された。
・音漏れが50%減少。
・防水機能がついた。
・再生時間が伸びた(6→8時間)。
などなど、かなりパワーアップしております。(その分、実売価格も15000→20000円と大幅アップ。)
従来機種も根強い人気があるので、並行して販売されております。
でもやっぱり両方を試着・試聴した感想として、新しいモデルの『AEROPEX』の方が軽さ・装着感・防水性装備など全般的にかなり上です。(高いけど)
本製品の弱点(ゴロ寝派は要注意!)
ネックバンド型の宿命ですが、仰向けにゴロ寝しながら聴くのには向いておりません。ネックバンドが圧迫されます。あと、ハイバックのソファーも不向き。
普通の椅子とかは大丈夫なのですが、自宅内ではほぼゴロゴロしているワタクシにとっては大きなデメリットです。
流行りの完全ワイヤレスイヤホンと比べてどうなのか。
2019年頃より、完全ワイヤレスイヤホンが全盛時代を迎えております。あの、イヤホン同士が線で繋がってないやつですね。
そんな、完全ワイヤレスイヤホンの全盛市場で骨伝導イヤホンはどのような立ち位置になるのでしょうか。
我が家にも完全ワイヤレスイヤホン(NUARL NA01AX 購入当時18000円前後)が一台ありますので、本製品AEROPEXと比べてみます。(ワタクシ個人の主観です。)
。
で、実際に比較してみると、どちらも一長一短でした。
ペアリングの優劣
骨伝導の勝ち。完全ワイヤレスはペアリングが本体-右-左の3つなので、1つだけペアリングが安定せずモヤモヤすることがあります。
音質
引き分け。完全ワイヤレスイヤホンは密閉型なので没入感があり有利に思えますが、骨伝導イヤホンは脳にダイレクトで音が届き非常にクリアな表現力です。このあたりは機種による差が大きいかと。
但し、5万円クラスのハイレゾ有線イヤホンなどと比べると明らかな差があります。まあ、比べる対象が違いすぎますが・・。
装着感
骨伝導の勝ち。耳の穴にいれないので、蒸れとかのストレスがありません。ただし、安価な骨伝導製品だと重量感があり劣ります。
安全面
骨伝導の勝ち。周囲の音が聞こえます。
携帯収納性
完全ワイヤレスイヤホンの勝ち。ケースもとてもコンパクトです。骨伝導イヤホンはケーブル類がある分、どうしても嵩張ります。
紛失性
骨伝導の勝ち。完全ワイヤレスのように片方どっかいったとかのトラブルがありません。
骨伝導イヤホンが向いている場面と向いてない場面
骨伝導イヤホンを初めて導入してみよっかなという方に、TPOをご説明しておきます。
こんな時に、骨伝導イヤホンは向いている!
・家事(掃除・料理など全般)
・散歩、ウォーキング、ランニング
・その他スポーツ全般
周囲の音を認識しながら音楽を楽しめるので、幅広い場面で日常使用ができます。
この「〜ながら」というのが、最大のメリットだと思います。タイムイズマネー。
但し、車やバイクの運転中は止めましょう。
自転車は扱いがグレーゾーンで都道府県の条例によって解釈が違います。オッケーなところもあったりなかったり。まぁ、安全の為にはおすすめしません。
骨伝導イヤホンが向かない場面は、こんな時!
・電車やバスの中
理由 : 音漏れする為。
そう、骨伝導とはいえ無音ではありません。スピーカー部分(?)から小さいながらも音が聞こえています。再生機の音量を絞ればごく微音になりますが、やはり他人の音漏れは不快に思う方もおられるかもしれません。
なので、公共交通などを利用する際は音量を下げるか、ミュートにするなどマナーを守って楽しみましょう。
まとめ
これまでを踏まえて、
本製品が向いているのはこんな人です。
・スポーツ・アウトドア時でも高音質の音楽を聴きたい。
・通勤の徒歩中に音楽を聴きたい。
・周囲の音を把握しておきたい。
・音質だけでなく装着感も重要視したい。
逆に、本製品が向いてないのはこんな人です。
・音楽聞くなら没入感。周囲の音は要らない。
・電車でも音漏れせず聴きたい。
・家でゴロ寝しながら聴きたい。
・絶対大音量じゃなきゃ嫌だ(骨伝導プルプルが大きくなります。)
こんなところですね。
ワタクシ個人の偏見盛り込みまくりでしたが、いかがでしたでしょうか?
このAEROPEXは、品質・価格共に骨伝導イヤホンの中でもトップクラスなので、購入にはエイヤーッの勢いでいきましょう。(ワタクシの場合、特にそうでした。)
自分で大事に愛でながら使うのも良しですが、大切な誰かの記念日にプレゼントしてみると、喜ばれるのは間違いないと思います。
それでは、また別の記事でもお会いしましょう!