皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
現在、ブログで使う写真を作業机で撮影しておりますが、照明がイマイチ暗くてなかなか見栄え良く写真が撮れておりません。
このブログがおしゃれ路線から掛け離れていることは重々把握しております。
が、やはり掲載する写真は少しでも綺麗に撮りたいもの。訪問して頂いた読者の方にも見やすいに越したことはありません。
そこで本日は、作業机の照明をレールライト(ライティングレール)というものにグレードアップして、写真映えする環境作りの過程をお送りしてみようと思います。
レールライトとは?
レールライトとは、金属製レールにスポットライトなどの照明器具を取り付けたものの総称を言います。単にスポットライトとか、別名でライティングレールとか呼ばれていたりします。
レールライトを導入すると美観性が向上するだけでなく、商品や食べ物などの被写体がとても綺麗に映るので、飲食店や雑貨屋でも幅広く取り入れられております。
また、プロ向きの業務用だけでなくメルカリなど個人が商品を撮影する際にも大活躍。
見栄えの良い写真が安定して撮れるので、チャレンジする価値大です。
本記事では、そのあたりの疑問を深堀りしてお話しします。
電気工事士資格が必要・不要なケースの違いについて
レールライトの取り付けは、電気工事士の資格が要るケース・要らないケースがあります。
資格が要らないケース
メーカーの販売している完成品のレールライトを購入してくる場合は、電気工事士の資格は不要です。
レールライトを天井にビス打ち固定して、コンセントに差し込むだけで使用することができるのでとても手軽です。中規模以上のホームセンターでも販売されてることがあります。
また、市販完成品と自作品の価格差はあまりありません。
お手軽な反面、市販レールライトは1mの規格モノしか売ってないのがほとんどなので、「2mのレールライトが欲しい!」などのカスタマイズは出来ません。
さらに市販の完成品は、カラーが否応無しに「ホワイトのみ」の場合がほとんどです。部屋の雰囲気に合わせて「ブラックカラー」にしたくても諦めるしかありません。
資格が要らない = 選択肢も少なくなるとお考え下さい。
資格が要るケース
本稿でお伝えするのは、この資格が要る方のレールライトです。
資格が要る代わり、大型ホームセンターやAmazonなどで売っているすべてのレールライトをチョイス、自分の環境に合わせて取り付けすることが可能です。
一見、電気工事資格者縛りの記事に思われますが、「電気工事が必要なところだけ資格を持っている人に頼む」とか「将来、電気工事資格を取るぞ」という方にもお読み頂ければと思います。
※尚、ワタクシ資格保有者ですが、電気工事はほぼペーパースキルです。記事中でお恥ずかしい失敗シーンも載せておりますが、最後までお付き合い下さい。
必要な材料と工具について
それでは、必要なものをご紹介していきます。
材料として、レール本体、フィードインキャップ、エンドキャップ、VVFケーブル(Φ1.6mm)、LED電球、差込コネクタ、レール用照明器具、スイッチ、VFFビニールコード(プラグ付)を準備します。
また、工具として、金のこ、メジャー、ドライバー、電工ナイフ、ラジオペンチ、ニッパーを用意しておきましょう。
※各材料・工具の詳細は、記事最後にご説明します。まずは、流れを把握していただければ幸いです。
今回取り付けする場所
今回、DIYでこしらえた自作机の天板裏に設置します。(内側の幅は170cmありました。)
幅170㎝というとかなり横に長い机ですが、今回買ってきたレールライトは、さらに長い2mモノ。長すぎるので、切断して調整します。
作業開始!
さて、それでは早速開始していきましょう。
レールライトの長さ調整(切断)
まずは、長すぎるレールライトを切断します。レールライトは金属アルミ製なので『金のこ』というノコギリを使用します。
「金のこ」って何ぞ?という方は、こちらの切断工具記事をご参考にどうぞ。
お好きな長さに切断できたら、「エンドキャップ」を装着しておきましょう。
フィードインキャップの加工
フィードインキャップは、レールライト本体とVVFケーブルの間で端子台の役割をしております。
まずは、ドライバーで分割して、VVFケーブルを差し込みましょう。
↑写真のVVFケーブルはやたら長いですが、あとで任意の長さにカットするのでOKです。
では、フィードインキャップをレールライト本体に装着しましょう。ドライバーで締めるだけなので簡単です。
レールライトを天井にビス固定
次に、レールライトを天井にビスで固定します。
ビス止め時の注意点 ~下穴を開けてからビス止めしよう~
ビス止めする対象物(今回は木材)が硬い場合、ビスを直接打つと割れてしまう場合があります。これを回避するために、あらかじめドリルで下穴加工をしておきましょう。
下穴加工は一見面倒に見えますが、とても大事な作業です。下穴加工についても別途記事を作成しておりますので、気になる方はCHECKしてみてください。
スイッチの取り付け
今回、利便性を考えて、以下のようなむきだしスイッチを購入しました。
このスイッチの接続、ワタクシが致命的なミスを犯したため、通電後に部屋のブレーカーが落ちるトラブルが発生しました。まさか同じようなミスをする同士はいないと思いますが、反面教師の意味で載せておきます。
ブレーカーが落ちる状況
この誤った配線をしたことで、予想外の事態に。
「スイッチを切っているにも関わらず、なぜか照明が点灯。スイッチを切るとブレーカーが落ちる」という不可解な現象が起きました。
電気工事を実際にやっている方からすると屁みたいな原因ですが、電気工事レベル1のワタクシからしたらパニック状態。
というのも、以下のような状態で配線をしておりました。
よーく冷静に考えてみたら、「いや、そりゃブレーカー落ちるでしょうよ。」というごく当たり前のミスを犯しておりました。
だって、スイッチを入れた瞬間に短絡(プラスとマイナスが直接繋がってしまう現象)する配線だったのです。恐るべし、ペーパー電気工事士。
で、今回のパターンで正しい配線が以下↓になります。
↑上記の配線組みをすることで、スイッチの問題は解決することができました。
単線(VVF)と、より線(VFFビニールコード)のルール
ここからは、固くて扱いにくい単線(VVF)→ 柔軟性があり扱いやすいより線(VFFビニールコード)に変換してコンセントプラグ化していきます。
ここで一旦、「単線」と「より線」の違いについて見ておきましょう。
まず、「フィードインキャップ」・「スイッチ」・「コンセント」など電気器具の穴への差し込み結線は、「単線のみを使うこと」というルールがあります。強度で劣る「より線」を差しこみ結線に使用することはできません。
そんなルールがあるので、フィードインキャップ ~ スイッチの間は単線で仕上げてきました。
でも・・・最終的にコンセントプラグ仕上げにするには単線のVVFケーブルのみだと固くて扱いにくい面があります。
そこで、今回は単線→より線への変換ができる「WAGO製差しこみコネクター」を購入しました。
WAGO製差しこみコネクター
単線→より線への変換において、このWAGO製差しこみコネクターはとても便利なアイテムです。
分岐の数にもよりますが、今回購入したのは10個入りで600円くらい。ホームセンターの電材コーナーに売っております。
このWAGO製差しこみコネクタって、何が良いワンか?
WAGOの差しこみコネクターは、他社の差しこみコネクターに比べると割高です。
しかし、圧着工具不要で単線+より線の結合ができる唯一無二の優れた製品なので、少量でも持っておくと便利です。
今回は横着こいて、より線のVFFビニールコードは、コンセントプラグ付きの製品を購入しました。
この部分をわざわざ購入するの勿体ないよっていう方は、自宅に転がってるジャンク家電からコンセント線だけ部品取りしても、流用可能です。
完成!
電気工事に慣れた方なら、10分程度で完了しそうな今回のレールライト取り付け工事。
ブレーカーを落としたり四苦八苦しながらですが、30分程でレールライトの取り付けが完了しました。
長机の端から端までたっぷりの光量で照らしてくれるので、机でのデスクワークや趣味の工作時の気分がアゲアゲになります。市販の1mモノで妥協しないで良かった!
今回の使用材料・道具の紹介
最後に、今回のレールライト取り付けに必要となる材料や工具類をご紹介していきます。
気になった商品があれば、本記事の商品リンクをご活用ください。(amazon・楽天に飛びます)
レールライトの材料
基本的に、レールライトの形状は各メーカー共通です。どのメーカーがいいとか悪いとかはありません。
カラー(白・黒)や長さ(1〜3m)、値段など好みで選びましょう。
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レールの端に取り付ける小さな部品です。150〜200円くらい。
念の為、レールライト本体のメーカーと揃えると良いでしょう。
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こちらも、差しこみ精度とかの問題でレールライト本体とメーカーを揃えた方が無難です。
VVFケーブルなどの単線が差し込めるようになっております。
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レールライトに用に特化した電極部をもつ照明器具です。
注意するべき点は、口金のサイズ。購入時にちゃんと確認する必要があります。
口金 = 電球のネジ部のことで、小さい順から11口金・17口金・26口金の3サイズがあります。照明器具とLED電球の口金サイズは統一しておかないと、使い物にならないのでご注意下さい。
今回、「DiCUNO」という中国製のメーカー製の11口金×6ケを買いました。品質も特に問題なく、首振りはかなり広範囲で照らしたいところをどこでも照らせます。
6個入りを購入したのですが、全て個包装段ボールでプチプチ養生されており、好感度大。あと、細かいことですが購入に対しての「感謝状」なるものも入っておりました。
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LED電球は、ネットで6個入り約2000円の安いものを購入。中国製。
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この手の輸入商品は、点灯しないもの・ボロボロの製品が1〜2個は混じっているだろうという気持ちで買いましたが、全然問題がありませんでした。とても良い色で発色してチラつきもありません。
今回初めて使用したWAGO製の差し込みコネクター。
記事中でも紹介したように、単線→より線の結合が工具なしでできる、大変便利なコネクターでした。
電気配線工事の基本中の基本となるVVFケーブル(単線)。
太さ規格は1.6mm / 2.0mm / 2.6mmがありますが、レールライトなら1.6mmで十分です。ネット・ホームセンターとどこでも入手することが可能です。
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このVVFケーブルの被覆剥きは、電工ナイフかストリッパーという工具を使用します。※ストリッパーは後述。
照明のオン・オフを毎回コンセント抜き差しするのが面倒だなと思い、スイッチを組み込みました。
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1個160円くらいと安く、とても便利になるので是非とも組み込みましょう。
VFFビニールコードとか難しい呼ばれ方をしていますが、要は家電製品の線です。より線です。
コンセントプラグが予めついているものを購入しましたが、家の不要家電からちょん切って調達するのもアリです。
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↑ワタクシが電気工事士の実技試験で使用していたHOZAN製ストリッパー。
電工ナイフだと超絶面倒なVVFケーブルの被覆剥きを、ガチョンガチョン!と瞬時に完了してくれる工具です。
但し、安い買い物ではありません。1万円近くするので躊躇してしまいますが、本気で電気工事士の資格を取ってみようという方は、ぜひストリッパーを用意して臨みましょう。制限時間に追われる実技試験も、ストリッパーがあると大助かりしますよ。(実体験済。)
DIYで作ってよかった、レールライト
この記事はレールライトを購入・取付してから約1か月後に書いております。
1ヵ月経った今でも、自分で電気工事をして取り付けたスポットライトの照明が愉しみで、毎日つけてウットリしております。作業机に向かうのが楽しくなりました。
いやまてまて、やっぱり自分で材料組むの面倒クサイわって人は、完成品のレールライト(1mモノ)をどうぞ。
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この記事を読んで、「よし、いっちょ自分の部屋にレールライト取り付けしてみるか!」という同士の方が増えれば幸いです。
それではまた別の記事でお会いしましょう!