皆様、こんにちは!
DIY解放区のぼんたでございます。
当ブログでは、これまでに「DIYで穴あけ」をする方法をいくつか紹介してきました。
で、DIYで穴あけをしていると「もっと大きな穴を開けてみたいな」という場面に遭遇する時があります。
DIYの範疇では、2〜10mm程度の穴あけが中心ですが、中には「いや・・俺は20mm〜60mmの大穴を開けてみたいんだ!」と方もおられると思います。
そこで本日は、大穴開けに特化した『ホールソー』という先端工具のお話しをしようと思います。
ホールソー(ホルソー)ってどんな工具?
ホールソーとは大口径の穴あけをするのに特化した先端工具です。
名前の由来は、『ホール…穴』、『ソー…のこぎり』。
つまり『穴のこぎり』っていう介錯で大体合ってます。
尚、ほとんどのホールソーには中心にドリルが存在します。センタードリルって呼ばれてます。
このセンタードリルが、まず最初に材料に穴あけをして、やがて外周のギザギザ刃が到達。その後、大穴を開けていきます。
貫通して穴を開けきった時は、「大穴を開けてやったぞ・・!」という達成感で満たされるホールソー。DIYの幅もグッと広がるので、ぜひとも使いこなせるようになってみましょう。
ホールソーと組み合わせる電動工具の種類
ホールソーは、何がしかの電動工具と組み合わせて使います。その組み合わせは『ホールソーの軸の種類』により決まっております。
六角軸→丸軸に変換するチャックを使うことで、インパクトドライバーで丸軸を使うことが可能となります。
このタイプのチャックは、ホームセンターで1000円くらいで販売されております。
上述と似ておりますがこの場合は、SDSプラス→丸軸に変換するチャックがあれば、ハンマードリルで丸軸を使うことができます。
なお、このチャックは専門性から中小ホームセンターでは販売されていないことも多く、大型ホームセンターか工具専門店・ネット通販など入手先は狭まります。
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ハンマードリルは、インパクトドライバーよりも数段パワーが強いので、大きな穴あけも簡単にすることができます。
ハンマードリルで六角軸を使うことができるチャックも販売されております。
SDSプラス→六角軸をワンタッチで接続できるので、とても便利ですね。
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チャックを使う上での注意点
安価に軸を変換できる大変便利なチャックですが、デメリットもあります。
①チャックの分、重くなる。
チャックを使うと重くなるので、なるべくなら使わない方がベターです。しかも、重くなるのが電動工具の先端部分なので、テコの原理で余計に重く感じます。
②精密操作性が落ちる。
チャックを装着すると、その長さ分の穴あけ位置が遠くなるので、工具の精密操作性が落ちます。(慣れるとほとんど気にはならなくなりますが)
このように、デメリットも存在するチャック。
とはいえ、電動工具を全て揃えることを考えると、チャックの導入メリットはデメリットを上回っていると個人的には感じております。
このあたりは、ご自身のDIY予算と相談しながら検討していくとよいでしょう。
ホールソーで穴を開けられるもの
ホールソーは、刃先の形状によって様々な素材に穴開けをすることができます。
超硬ホールソー・・・金属板 / 木材 / 樹脂
超硬ホールソーは、ホールソーの中でもガッチリ頑丈に作られた製品です。刃先もぶ厚いので、3mm厚程度までの鉄板・ステンレス板などに使用することが可能です。もちろん木材・樹脂にもOK。耐久性も高いのですが、値段もお高いのが難点です。
但し、コンクリート・モルタル・ガラスなどの石系はNGです。センタードリルが削れてしまい、使い物にならなくなっちゃいます。
バイメタルホールソー・・・金属板 / 木材 / 樹脂
バイメタルホールソーは、木材・金属板・樹脂など幅広い素材に使える万能ホールソーです。扱いも超硬ホールソーとほぼ同じで、なおかつ安価な為、プロ・アマ問わず使われております。
超硬ホールソーに比べると薄刃なので、ステンレス板など高強度の金属素材には1mm厚程度までにしておいた方が無難です。木材・樹脂は厚さに制限はありません。
使用不可能な材料は、コンクリート類・ガラス類といった石系です。これら石系に使用すると数秒で刃先が丸く削れてしまうのでNGです。特に、ガラスなどはバッキバキに割れて飛び散って危険です。
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木工用ホールソー・・・木材専用
対象物が木材に限る場合、木工用ホールソーという専用品を使うのがおすすめです。
木材にゴリゴリ食い込むために大きなギザギザ刃をしており、スピーディーに穴あけをすることができます。
また、木材専用ホールソーは安価なのも特徴。それぞれ径の違う刃先がワンセットになって販売されていることが多いので、口径違いのホールソーをいくつも買い足すお金が要らないのも魅力的です。
木材用ホールソーの注意点
木工用ホールソーは、文字通り木材専用です。
プラスチック樹脂やガラスに使えば対象物をバッキバキにしてしまいますし、金属に使えば刃が一瞬で丸まって使い物にならなくなってしまいます。
また、バイメタルホールソーなどに比べて刃厚が薄いので耐久性も低いです。もともとホールソーは消耗品ですが、木工用ホールソーは、特に寿命が短いとお考えください。
ホールソーの上手な使い方
ホールソーが手に入ると、誰しも「すぐにでも、穴をあけてみたい・・!」という感情を抱きます。
廃材があったので、早速穴あけをしていきます。
あっという間に穴が開きました。
が、貫通した木材にバリがすごい出てしまっているのがお分かりでしょうか?木材を裏返してみると・・・
バリというレベルを超えて、木材割れを起こしております。
この現象は、ホールソーの切れ味云々だけの問題ではなく、繊維の向きがある木材全般に発生しやすい現象です。
ホールソーで両面から切断するべし
上述した木材割れは、外周刃が木材を切断する瞬間に発生します。
それを防ぐには、①裏面からホルソーのセンタードリルで穴を開ける。→ ②板を裏返して、今度は表面からホルソーで貫通させる。 という方法が有効的です。
いかがでしたでしょうか?表面・裏面の両方から穴あけをすることで、綺麗な穴あけをすることができました。
ツバあり・ツバ無しのホールソーについて
ホールソーをよく見ると、筒の根元付近がボコっと膨らんでいるものとそうでないものがあります。
このツバがあることで、必要以上に刃が深く入り込まないようになっております。一種の安全機構みたいなものですね。
逆に、分厚い木材板をホールソーで貫通させるときは、「あと3mm奥に入れば貫通できるのに、ツバのせいでこれ以上奥に行けない・・・!」というニッチな場面もあります。
そのような時は、あえてツバなしホールソーを使うことで、厚みのある素材に対して刃を届かせる事ができることがあります。
厚みのある木材板に有効ですが、ツバがない為にズボッと行き過ぎる時もあるので、安全第一で使いましょう。
ホールソーに木片が詰まっちゃったとき
ホールソーの構造上、貫通穴をあけた後は、ほぼ高確率で材料が詰まります。
そんな時は、側面の穴に金属棒を突っ込んで押し出しましょう。↑写真では横着こいてドリルを使っておりますが、あまり無理な力が加わるとドリルが折れるので注意です。
なお、ホールソーによっては、センタードリルに『バネ』が組み込まれており、材料の詰まりを防げる製品もあります。
まとめ
色々な材料に大きな穴を開けられるホールソー、いかがでしたでしょうか?
DIYを進めていくと、「ここにコンセントを通すだけの大穴あけたいな」とか「ここにゴミくずを集める穴が欲しいな」とかいろいろなアイデアが生まれてきます。
そんな願望を叶える手段としての『ホールソー』。ご自身のDIY内容に応じてご検討してみてはいかがでしょうか?
インパクトドライバーで使える六角軸タイプです。SK11(藤原産業)製。サイズいろいろ選べます。
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電気ドリル、振動ドリル、ドリルドライバーなどで使える丸軸タイプです。ハンマードリルやインパクトドライバーで使いたい場合は、別途チャックを用意する必要があります。
インパクトドライバーで丸軸のホールソーを使いたい時に、このチャックを使います。
ハンマードリルで丸軸のホールソーを使いたい時に、このチャックを使います。
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ハンマードリルで六角軸のホールソーを使いたい時に、このチャックを使います。
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記事中も掲載していたモデル。マキタTP141DRGX。振動機能搭載なので、コンクリート・モルタルへの下穴開けができます。コンクリートへの下穴あけ・ビス止めについては、こちらの記事をどうぞ。
ハンマードリルは、有名どころのボッシュ社で言うと
・回転 / 回転打撃 をできる機種(GBH2-26RE)と、
・回転 / 回転打撃 / 打撃(ハツリ) をできる機種(GBH2-26DE)があります。
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将来的に、コンクリート壁をDIYで壊したいとか願望がない限りはハツリなし機種で十分事足りますが、もしコンクリートを壊す予定のある方は、ハツリあり機種を選びましょう。
それでは、また別の記事でお会いしましょう!